劇場公開日 2016年10月22日

「母の愛と狂気」荊棘の秘密 e-pinさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0母の愛と狂気

2021年1月26日
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予告編を見て、父の選挙絡みなんだろうか…と勝手に予想しながら観始めると、いきなり娘が行方不明に。
観ているこちらは置いてけぼりでどんどん狂気を増す母。
母目線で進むので、どいつもこいつも怪しさ満点、ついでに母も正気とは思えず、「これは観て失敗だったか…」と思い始めたところで、娘発見。

そこからの伏線回収は鮮やかで、そして母の名探偵ぶりが冴えます。ところで警察がまったく活躍してないが大丈夫なのか…?

思春期の子供の部屋やPCを親が覗けば、見たくもないことのひとつやふたつ、あるのが当然だとは思う。が出てくるわ出てくるわ…この辺りはsearchを思い出す(こっちの方が先だけど)。嫌な予感しかしない。
しかし、結局のところ子供がそうなってしまう原因は大人にあるんだよね。無邪気なままの子供でいられなくなった理由がしんどい。

結末に関しては予想できる人も多いかもしれないが、終盤にかけて母の目に宿る怒り、慟哭、決意、その勢いがすさまじく、時間が経つのが早かった。すべてを知った母の行動がいかにも韓国映画っぽくて好み(笑)
脚本がパク・チャヌクとのことなので、そこは得意分野なのかも。

韓国特有の、くら~い、おも~い胸糞展開がお好きな方はぜひ(誉めてます)

e-pin