劇場公開日 2017年8月4日

  • 予告編を見る

「てめーは俺を怒らせた」ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 JOJOさんの映画レビュー(感想・評価)

0.5てめーは俺を怒らせた

2017年8月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

ジョジョを知らない、もしくは知ってるし見たことあるけど他の漫画と同程度に好きならば、新しい作品として楽しめるのかもしれない。だが原作が本当に好きならば見るべきではない。原作の意図を理解してるとはとうてい思えないモヤっとする脚本に、スタッフは皆原作を読んだわけではないのか?と思える。意味のない改変のオンパレードでもはやジョジョではなくジョジョの名前を借りた二次創作である。
虹村兄弟はとても見た目、演技力ともに良かった。特に形兆のバッドカンパニーの動きは凄い。それ以外はとてもコスプレ。由花子は平凡すぎて華やかさ0、普通にキャスティングミス。康一はあの神木隆之介だったので上映前から『絶対成功させる神木隆之介』と『絶対成功しないジョジョ』で騒がれていたが、神木隆之介の力を持ってしてもやはり他の負の条件に勝てなかったかといった感じ。そして主人公の仗助。最近はCMや他の実写などでもよく見るようになった山崎賢人。もう彼に頼んだ時点で成功させる気なんてなかったんだ。ただ最近人気だから主人公にすれば若い子は食いついてきっと成功するぞ!という安直な考えがばればれである。結果仗助っぽい格好をした山崎賢人を2時間見ていただけだった。声が常に怒っているような感じなのは普通に気になった。あと吉良は静かに暮らしててください。
タイトルに第一章とあったが2章もやれると思っているのだろうか。勘弁してください。
劇場やネットで『大ヒット上映中』とでかでかと広告してたが大ヒットの定義は何なのだろうか。もしかしたら私以外が気づかぬ間に一巡してしまったのかもしれない。だから世間の大ヒットと私の中の大ヒットの意味が違うのだろう。

長々と書き連ねてしまったがこれらの事はほんの小さな要因でしかない。実写化で最もしてはいけなかったこと、それはジョジョ公式を名乗ってしまったことである。要するに
〝てめーは俺を怒らせた〟
という訳だ。
次があってほしくはないが、もしあるのならば全てのキャラを荒木先生に演じてほしい。
エンドロールで

ジョジョの奇妙な冒険

主演:荒木飛呂彦
脚本:荒木飛呂彦

が見れることを願っています。

JOJO