「巧い」昼顔 花火さんの映画レビュー(感想・評価)
巧い
特にガラスの使い方が。斎藤工がカーテンを開けて、窓に伊藤歩が映る瞬間なんかゾクッとした。上戸彩が走行するバスから斎藤工を呼び掛けてからのくだりは、サスペンスと運動の高まりが尋常でない。弛い場面も無くはないんだけど、それを帳消しにするくらい本気のシークエンスの組み方、フレーミングがとにかく巧い。最後の信号は、どうしても"緑の光線"に読んでしまう。回想での伊藤歩の投身は、立教ヌーヴェルヴァーグ系列の作家っぽい。
コメントする
特にガラスの使い方が。斎藤工がカーテンを開けて、窓に伊藤歩が映る瞬間なんかゾクッとした。上戸彩が走行するバスから斎藤工を呼び掛けてからのくだりは、サスペンスと運動の高まりが尋常でない。弛い場面も無くはないんだけど、それを帳消しにするくらい本気のシークエンスの組み方、フレーミングがとにかく巧い。最後の信号は、どうしても"緑の光線"に読んでしまう。回想での伊藤歩の投身は、立教ヌーヴェルヴァーグ系列の作家っぽい。