「【樹齢2000年のオリーブの樹が祖父の農園から引き抜かれ、ドイツ・デュッセルドルフの企業のイメージシンボルになった事実を知った孫娘の取った行動】」オリーブの樹は呼んでいる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【樹齢2000年のオリーブの樹が祖父の農園から引き抜かれ、ドイツ・デュッセルドルフの企業のイメージシンボルになった事実を知った孫娘の取った行動】
ー愛着ある樹齢2000年のオリーブの樹を求めて、スペインのバレンシアからドイツへと向かう孫娘と仲間たちの旅を描いたロードムービー。ー
祖父の意思に反して、父親が売却した樹齢2000年のオリーブの樹を取り戻すために孫娘ルイスが取った行動と気概に打たれた作品。
スペイン経済の現実を描き出しつつ、仄かな未来への希望が感じられる。
コメディ要素を絡め、現在の国家間経済格差も描き出している、小品だが記憶に残る作品である。
<2018年8月13日 酷暑の旅先のミニシアター、京都シネマにて鑑賞>
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マサシさんのコメント
2021年12月21日
国家間の経済格差。そう思います。
アッバス・キアロスタミの映画の中にも出てきます。
伐採した森のあとに、造林している場面が。
意図的ではないかもしれませんが。格差は先進国の方が上かもしれませんが、意識はどちらが上なのでしょうか。荒れた土地なので、自然を維持していかなければ、次が駄目になると考えているのだと僕は思います。