劇場公開日 1983年

「"人生は1本の線である。"」ガープの世界 せつこんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5"人生は1本の線である。"

2020年4月29日
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鑑賞方法:VOD

幸せ

子供は欲しいけど結婚はしたくない母親が死にかけの負傷兵にまたがって作った子供ガープの人生を描いた話。
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ついこの前女友達と結婚しなくても子供が持てるならそっちのが合理的で楽だよねって話をしてたばっかだったからすごくこのお母さんに共感してしまった(笑).
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お母さんは1人でガープを育てて、自分は小説も売れて、女の人を助ける施設を作ってなんだかんだ幸せそうなんだよ。この映画、こういうお母さんの生き方を否定してない。
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反面、ガープは結婚して一般的には普通といわれるような生活を送る。この映画のいい所はどっちの生き方も否定してないこと。さらにいえばゲイの人なんかも出てきて、古い映画だけど多様性重視してて良かった。
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人の価値観を押し付けられるのはすごく嫌だから、自分の物差しで人の幸せをはからないように皆がなれればいいのにね。
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あとは劇中で「人生は1本の線」って言葉があるみたいに、この映画小さな出来事がガープの人生でちょっとづつ繋がってるんだよね。そういう意味でも最初から最後までよくできた映画だったと思う。
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せつこん