君の膵臓をたべたい(2017)のレビュー・感想・評価
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とても切なく心地良い
本作を見送ってしまったため先にアニメ版を観ていました。
なので若干不安があったのですが、まるでそんな事を感じさせない出来でしたね。
淡い色調が美しく、相まってシーンの一瞬一瞬がとても切なくなってきます。
煽りすぎない音楽もフィットしていて、すごく心地良かった。
こちらは未来の自分達も描かれており、これは実写映画オリジナル要素みたいですね。
しかし意外とメリハリが効いていたので、思い切った脚本ですがこれはとても良かったと思います。
また主演の二人が良いですね。
特に北村君は芝居というより空気が実に良い。
それにしても物語はやはり切ない。
この作品を見ると、当たり前に過ぎる一日一日を大事にしなきゃと思わされます。
そして「…君の膵臓をたべたい」その一言はやはり響きますね、余韻も良かったです。
できる事だったらやはり劇場で観たかった、とても切なく心地良い作品でした。
まず題名が気持ち悪い。
予想通りではなかった
こんなにハマったのはセカチュー以来
病弱だけど可愛い女の子が健気に頑張り続ける、
そんな悲しいストーリーに嵌まりやすい人には最適な映画です。
(まさに私の事です。笑)
なんと言っても桜良の健気さが可愛く 儚い。
それを透明感溢れる笑顔と声で浜辺美波さんが演じて、最高に可愛いです。
もちろん北村匠海さんの“僕”も嵌まり役だったし、
大友花恋さんの“恭子”も高校生の女友達ってこんな感じなんだろうなぁ。って自然に思わせてくれるし。
また、小栗旬さんの抑えた演技が、すごい役者さんなんだろうなぁ。と、思わせてくれます。
他の役者さんも絶妙でした。
でも、唯一残念だったのが、
やっぱり12年後のストーリーは要らなかったかなぁ?
原作と映画は別物とは言っても、
お墓で “僕” が “恭子” に投げ掛ける、
『桜良が待ってる。』と言う “僕” の最後のセリフ、
北村匠海さんに言って欲しかったなぁ。
美少女が死んじゃう青春映画
こんな言い方したら元も子もないが、ひとつの確立したジャンルなんだと思う。その中でも本作は傑作と言えよう。ただし、有る程度仕方ない面で作品の評価がどうしても若干下がってしまう。
より幅広い層に感情移入させるために原作にない大人パートを追加して交錯させる手法は、セカチューでもそうだったが、学生パートと大人パートで役者がどうしても似ない。小栗旬は流石で北村匠海に巧く寄せていたが、それ以外は全然寄せられていない。
日本は、役者の層が薄く事務所の力関係も強いため、配役の選択肢が狭いのだ。この手の問題は何十年も前から日本映画界の解決しない弱点となっている。
あと個人的に気になったのが、スイパラだ。食べ放題の店で時間制限があるのに店内を待ち合わせに使うのは違和感しかない。他の場所じゃダメだったのか。
若者に認められるという事
ずっと気になって
4字に略せるタイトルは潮流です
さくらははるきが、ひとりで生きていることを、称賛している。
さくらは、周りに友達や家族がいて、わいわいやらなければ生きられない。
だから、はるきのような生き方がすごい。と見ている。
が、現実的には、はるきの生き方は、最も楽な生き方だと思う。
それがティーンでも、壮年でも、はるきのような生き方が、いちばん楽だ。
むしろはるきは、現代人のモデルと言っていい。こんにちの社会では、多くの人間が人とかかわりをもたず、はるきのように生きている。
現実では、その単なる個人主義を、独立独歩とか孤高とか──のような好意的解釈は、しない。
それがこの物語の仕掛けであると思う。悪く言えばカラクリである。
なぜなら、うだつのあがらない暗い男が、たいした必然性もなく、ある日を境に、とつじょ美少女に絡まれることが、かれの個人主義に因由しているからだ。
それは男子にとって、この上ない僥倖である──にもかかわらず、好ましい悲劇におさめるために、かれは、その僥倖に、ぜったいに浮かれない冷静を持ち続けなくてはならないのである。
そのようにツンがぜったいにデレにならない男子が、若年層男女の需要を満たすのであれば、このキャラクタライズはカラクリである。
男子と女子、双方の理想に基づいたカラクリ──なのである。
もともと死ぬ映画なので、お涙頂戴になってしまう線形を、いかに非線形に料理するかに、焦点があったと思う。
それをかんがみると、この物語は、すこしも悪くない。変節はないにせよ、ティーン需要を過不足なく満たしている。と思う。
でも個人的には、まだ甘すぎた。
がんらいわたしはこの映画がターゲットしている層ではない──こともあるが、甘酸っぱい、とまでいかず酸味を欠いた。
が、それは、ややヒネくれた、涙腺刺激系にたいする嫌バイアスを持っている個人的感慨であって、世間の高評価はわかる。
ただ、この映画は海外でもI WANT TO EAT YOUR PANCREASとして、実写もアニメも、相当高く評価されている。rottenもimdbも予想をはるかに上回っていた。とりわけアニメ版の評価は高すぎるほどに感じた。
批評家のレビューでも、お涙頂戴=センチメンタルポルノの語さえ殆ど見なかった。
その理由は、外国人の日本モノにたいする+αもある、とは思うが、きみすいには、ひとつ、ぜったいの普遍がある。
それは、これから死ぬという人間が、交わりたい人として、その死を「あ、そう」と、捉えてくれる人を、誰よりも必要としている──という普遍である。
何度見ても泣ける
結論ありきで見ることで素直に見れて良かった
最初に結論がわかっていたから推測することをしないで、その時その時のキャストの感情を受け止めて見ることができました。
本当に強い女の子だなって涙した。めちゃくちゃ泣いた。その子に憧れを抱いた男の子を実は自分に無いものを持っていてそれが羨ましいって書いた女の子にくそ泣いた。
もうなにがいいって誰も自分の為じゃなく誰かのために感情が描かれてるのがいい、親友の性格の悪さもその子を思って空回りしてるだけだし。
とにかく、最高に良かった。この映画に今さらたどり着いたのも俺の運命ではなくさだめなのかな?今だからこれだけすっと心に染み渡るのかな?笑
待望の実写版視聴。浜辺美波と北村匠海が初々しい。実写版特有の現代パ...
桜良への返信
感想
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