人生フルーツのレビュー・感想・評価
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劇場で観たかった!
まあドキュメンタリーだしなあ、と思っていた自分にげんこつ!
90才と87才のスローライフが、いかにしいて始まったかは描かれていますが、修一さんが会社を辞めた理由は間接的にしか描かれていないところが、この生活の壮大さを感じます。
「私ももう90才ですから、自分の時間を大切にしたいんです」そう電話で受け答えしていたのにそうだと納得し。
「旦那さんを大事にすることは、まわりまわって自分が良くなる」英子さんの言葉が、心に刺さったなあ。
それとすべての物音が消えた場面は、一瞬TV壊れた?と思ったけど。違いましたね、ソウダッタノネ。涙。
造り物ではない実話だから、胸に沁みました。
これはぜひ、一度見て欲しいです。
お金が中心の多忙な生き方に、息苦しさを感じているすべての方に観てほしい作品。
ドキュメンタリー映画はエンターテインメント性を求めるものではく、自分の価値観を広げるための教養として観るものなんだと改めて感じた。
都会に暮らすぼくたちは、自分の手で作らないことが当たり前になっているが、この夫妻はすべてできることはすべて自分たちでつくる。
そうすることで見えてくるものがあると言う。
豊かさとは、お金で手に入るものと、手に入らないものの2種類あると思うが、人生フルーツな生き方は、お金では決して手に入らない豊かさに溢れた生き方だと思う。
時間効率、利便性、手軽さをお金で代替することは忙しすぎる現代人にとっては必要なもの。
しかし、その代償として、見えない豊かさを失ってしまっている。。。
そんなことに気づかされる素晴らしい作品だった。
こんな暮らしがしたい
津端夫妻のことはこの映画で初めて知ったのだけど、素晴らしすぎて、感動しすぎて、そのあと彼らの書籍を全て買いました。時をためる暮らし、私もしたいなあ、とおもって、畑を始めたりコンポストを始めたり、リアルに影響を受けています。小さな森をつくって暮らすための準備をしたい。人生のロールモデルです。
コツコツ
ドキュメンタリーのテーマとしては新しくないものの、2人のお姿をみると、
長生きも悪くないなと思いましたね。
そして祖母がよく作ってくれたワインゼリーを思い出しました。
樹木希林さんをナレーションに起用しているものの状況説明はほとんどなし。
それだけ、あの言葉を大切にしたかったんでしょう。
さて私たちは修一さんが残したあの雑木林を
守れるのでしょうか。
人生 、こつこつ 。
祖母にとても勧められ観ました。
正直始めはあまり興味がなく、予告編やポスターさえ見ずに「人生フルーツ」という名前だけで映画館に入りました。
わたしはまだ結婚なんて未知の領域でさらにそこから何十年も連れ添う相手なんて想像もつかない歳です。
ただ2人の生活はこの映画を勧められた祖母の生活にとても似ていて自分の祖父母を見ているようなそんな親近感がありました。
何と言っても「僕はなにを植えたかなんて分からないからプレートを作るんだ」といって真っ黄色に塗ったプレートを1つ1つコメントをつけて作るその姿と、「わたしじゃがいも苦手なのよ。すぐお腹いっぱいになるでしょ、じゃがいもってだけだやなの。」っていいながらも嬉しそうにコロッケを作り続けるその姿。
穏やかなこの流れで終わるのかと思ったら、戦争での出来事、さらには修一さんの死 。
その姿は数年前亡くなったわたしの祖父を思い出しました。
英子さんが「待っててね、わたしも行くから待ってて」という言葉に映画館内の人のすすり泣きがあちらこちらから聞こえてきました。
この映画で面白いなと思ったのは、亡くなったその後のシーンに新たなプロジェクトに取り掛かっていたというストーリーを持ってくるところ。修一さんは亡くなったけれど、その心は次の世代へと引き継がれていって行くその流れがすごく素敵だと思いました。
音楽もうきうきしたりする雰囲気にとてもぴったりで、なんといっても樹木希林さんのナレーションも絶妙なマッチングです。
私たちの前ではあまり涙を見せなかった祖母も涙を流したのでしょうか。なにを思ってこの映画を観てたのでしょうか。
分からないけど、伝いたい想いがこの映画に詰まっていたのかなと思います。
●究極の贅沢。
古くて新しい。何歩も先を行っている生き方だ。土作り。人間力。ふたつとも歳を重ねるごとに厚みを増す。
タイトルが素晴らしい。恐るべし東海テレビ。
自分で丹精込めて作った作物はホントに美味しい。そして愛おしい。土と触れ、太陽の恵みに感謝して、季節の移ろいを愛でる。家族と笑う。足りないものは信用できる人から買う。美味しかったらお礼を言う。
PCは便利だけれど、手書きもいいよね。あの文字、あの絵。建築家の修一さんは、会社を引退してからも構想し続けた。あれは、修一さんの夢の続きだったんじゃないかな。
それが形になるって、震えたわ。なんか未来を感じた。企業の看板がなくても、縁が取り持つ技術の継承に。
世の中は便利になったけれど、現代人はムダに忙しい。けれど、私たちはもう少し自分の価値観に素直になっていいのかもしれない。修一さんと英子さんの暮らしは、そんな私たちに未来を生きるヒントをくれる。
うらやましい人生
こんな風に老いていきたい、と誰もが思うのではないか。あまりにも自然で、ありのままで、友達のような夫婦。そんな中で、90歳になっても社会に求められ、活躍できるのがうらやましいし、素晴らしい。
見てよかった!一言につきます。他人の人生を映画という形で覗かせてい...
見てよかった!一言につきます。他人の人生を映画という形で覗かせていただく。そんな日常を切り取ったドキュメンタリーです。素晴らしい人だとは思うのですが、成し遂げたそれはわたしの中で「オマケ」で、お二人の日常が、生きた人生が、映画のメインです。
長生きもいいもんだな
観たいと思っていたけど、なかなか観れず。
やっと観たけど、良かった〜
こんな世の中、早くオサラバ。
と思っていたけど、結局の所生き方次第だな。
次はかみさんと観たいな。
二人で長生きしたくなった。
人生、コツコツ
《ささやかな幸せに囲まれた暮らし》ある御夫婦のゆるやかに時を貯める日常。凄く自然体で今の世で尊いことが詰まっている様に感じました。お互いを敬いながらほぼ自給自足を実践し、信条を持ち丁寧に生きている姿はとても美しかったです。「家は暮らしの宝石箱でなければならない」内省も含め何事もこつこつ…やって行こうって。。(笑)樹木希林さんのナレーションが耳に心地好かったです。羨ましく微笑ましい一組の夫婦の物語。
一歩一歩ゆっくり二人で進む
とある建築家夫婦の生活
こんなにも素晴らしい夫婦生活がおくれる二人が羨ましい
最高の作品でした。
なんとものどかでゆっくりした生活、一つ一つが優しくて暖かく感じた。
人生の一つの理想像がこの作品にはあるのではないだろうか。
自分達の食べ物を庭で育て、必要な物は馴染みのお店で買う。
こだわりと人情を大切にし、誰にでも優しいく穏やかに過ごす事を簡単に行っている二人。
意外と単純でマネできそうなのだが、今の自分には難しい行動だ。
だが、二人を見習って少しづつマネできる所からマネしていきたいと思った。
この作品ではマネしたい事が本当に多い。
自分で育てた果物や野菜を食べる
季節を楽しむ
土いじりを通して自然を感じる
看板に一言添える
物を大事に扱う
修理できる物は修理する
知り合いに手紙を出す
誰でもできて誰もやらなくなった事や昔ながらの生活の楽しみ方。
利便性のために捨ててきた物、手間のかかる事の味わいや心の癒しにい気付く。
おじいちゃんはの仕事への熱意と責任感も凄い。
自分の手掛けたプロジェクトを最後まで見届けるために、設計したニュータウンで生活をするし、引退後も心のケアをする施設の設計を請け負い、真心こめて仕事をする。その姿勢にはただただ尊敬するしかない。
おばあちゃんは可愛らしく、手作り料理や畑仕事をこまめにする。
毎日おいしいごはんを作って、生きる活力を与えてくれる。
夫を支え健康のため食事にこだわり、食べきれない食材は子や孫におすそ分けし、主婦として母として素晴らしいと思う。
話は少しそれるが老夫婦ドキュメンタリーと言えば、「二人の桃源郷」も大傑作、こちらは電気も水道もない山奥で自給自足の暮らしをする夫婦の話だ。
どちらの作品も自然と共にてゆっくりと生きていく夫婦の話だが、状況も環境も違うのにどこか共通していて憧れてしまう。
同じような作品で「あなた、その川を渡らないで」と「風の波紋」もある。
この二つも田舎の夫婦を追ったドキュメンタリーだ。
ただ、自分はこの二作品はあまり好きではない。
「あなた、その川を~」はすごく作り物の臭いがするし、「風の波紋」はいかにも田舎暮らしいいでしょう?憧れるでしょう?
と言っているような気がしてしまうのだ。あくまで個人的だが。
「人生フルーツ」には作り物でも押し付けでもない、純粋な生活が描かれていると感じた。
同じ劇場に居た大学生位の人はかなり感動しているようだったし、若者にも通じる感動が有る作品なのだと実感した。
夫婦で見ても一人で見ても、親と見てもいい作品だと思うし、鑑賞後の幸福感と満足感は保障するので是非鑑賞して頂きたい。
劇中セリフより
「人生コツコツ」
一つ一つを大切に、ゆっくりでもいいから積み重ねる。
人生を楽しみ豊かにする方法はマイペースでいる事なのかも知れない。
いつか必ず実る人生フルーツ
タイトルからはピンとこなかったけど、いい映画というかいいドキュメンタリー作品だった。
テレビ放送された番組の映画化だけど、この老夫婦が持つ独特な時間の流れをただそのまま見つめていく。
意図的な文字スーパーが必要最小限に挿入され、ナレーションもおなじみの樹木希林さんだから安心して観れる。
舞台となるのは、この老夫婦が住む名古屋近郊の高蔵寺ニュータウン。
前知識は、建築家だったことと果樹に囲まれて生活しているということだけ。
よく知ってるつもりのあまり好きではなかった土地だけど、映画を観て変わった。
その何でもない日々の暮らしがこんなにも豊かで、二人きりの老後をここまで楽しめる秘訣はどこにあるんだろう。
このニュータウンがどうして出来たのかの理由が、伊勢湾台風だったとは。
ときは高度経済成長の真っ只中。
被害の無かったこの高台の地に、住宅公団の都市計画が持ち上がる。
その先頭に立ってプランを設計したのが、この津端修一さんだったのだ。
そのプランでは、地の利をいかして尾根沿いに家を建て、谷はそのまま風の通り道となるよう、21世紀の現代こそ必要とされる自然と共生するライフスタイルを、すでに60年代に打ち立てていた。
しかし、計画が進むにつれ業者やいろんな利権が入り込んだのだろうが、結局今わたしたちが知ってる無機質な団地となってしまった。
だからこそ、修一さんは責任を感じたんだと思う。
無残なはげ山となり造成された新地で、自ら土地を買い木を植え土をつくりながら小さな実験をはじめる。
全体からでは出来なくても、1軒ずつでもそんな暮らしが増えていけば、雑木林に囲まれた住宅街が出来ると、自らのプランを実現しようとする。
そのスピードはなんとゆるやかなことか。
ゆっくりでもこつこつとやっていれば、やりたいことは自然と実現していく。
お金を貯める生活でなく、時間を貯めるというとてもシンプルで豊かな生活。
だから、何でもない日々の生活のひとつひとつが生き生きとして、それらは果実のようにいつか必ず実るということをわたしたちに教えてくれる。
英子さんの手料理ひとつひとつも。
お孫さんにつくったドールハウスや、娘さんが大切に思った鳥の水場も。
そんな夢のような時間がいつまでもつづき、まさか最期のときが来るとは思えない二人だったけど。
だけれど、それも自然に美しかったのだ。
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