ゲアトルーズ

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ゲアトルーズ

解説

デンマークの映画作家カール・テオドア・ドライヤーが、愛を求めて苦悩する女性の姿を完璧な様式美で描き、彼の遺作にして集大成となった作品。弁護士の妻ゲアトルーズは結婚生活に不満を抱き、若き作曲家エアランと恋愛関係にあった。ある日、ゲアトルーズの元恋人である著名な詩人ガブリエルが帰国し、祝賀会が開かれる。そこで彼女はエアランの伴奏で歌唱するが、途中で卒倒してしまう。「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」(2021年12月下旬~、シアター・イメージフォーラムほか)にてデジタルリマスター版で上映。

1964年製作/118分/デンマーク
原題:Gertrud
配給:ザジフィルムズ
劇場公開日:2021年12月25日

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映画レビュー

3.5今のところ、いちばん好み

2022年8月21日
iPhoneアプリから投稿

ゲアトルーズをめぐる数々の展開。
彼女の夫、愛人、そして過去の男。
どの人物にも重ねて観ることができる。

そして、彼女は愛した者にしか視線を投げない。
こういうのが分かりやすくていいですね。
あと、人物たちが自分の心情を
正直に屈託なく話すから、観ていて気持ちいい。

奇跡とかより、好きだなーと思っていたら
なんと彼の遺作だったのか。
「愛と死」
作品のテーマ、人生のテーマだったのだろう。

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JYARI

2.0会話劇が中心

2022年4月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」にて鑑賞。
会話劇が中心のためワンパターンな映像が続き退屈で時間も長く感じた。残念ながらこの作品の良さを感じることが出来なかった。
2022-61

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隣組

3.5心のすれ違いと孤独

2022年2月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

愛の不毛さと孤独と死を描いていて、これは日本の小説家福永武彦が好んだテーマではないかと思いだした。もう、四十年前に読んだ彼の「死の島」がこれだった。
傑作「奇跡」を鑑賞した後の上映だったので、残念ながら作品の質は落ちている。しかし、この映画作家に関心を持った方なら、一度は観ておくべきだろう。合格点は与えてもいい内容だ。
男女の愛情のすれ違いを描き、愛することが一番大事だと結論づける。愛の成就は関係ない。浮かび上がるのは、孤独と死である。まさに福永武彦の小説だ。福永武彦は主人公に芸術家をよく選んだ。ゲアトルーズも声楽家だ。
恋愛を描くなら、本来男女が向き合って対話すべきなのに、独白が多い。もう、終わった恋だからだろうか。

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いなかびと

5.0文章で説明できる範囲など遥かに超えている

2022年1月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

こ、これは… メチャクチャいい…
オープニングのピアノ曲からして、先ず良いが、この音楽をバックにタイトル・クレジットが流れている時点で、すでに傑作の予感しかしない。
完璧な構図と完璧なライティングによる完璧なカメラワーク。室内劇のセットの完璧な美術設定。時おり挿入される音楽の素晴らしさ。そして舞台劇をベースにした役者たちの完璧な芝居。そういったことは勿論なのだが、そんなことを遥かに飛び越えて行ってしまうような映画的な豊かさがある。
ストーリー自体は特に珍しくもないメロドラマだし、主人公の女優も特別な魅力があった訳でもないのに、何故あんなにまで引き込まれてしまったのか?
文章で説明できる範囲など遥かに超えている。この作品には、そんな深さや複雑さといったものがある。
こんな映画体験は生まれて初めてだ。
ドライヤーは、映画館で観なければ絶対ダメだと、ずっと思っていたが、初見がDVDなどでなく本当に良かった。
観終わった瞬間、直ぐまた観たい!と思ってしまった。

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osmt
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