メッセージのレビュー・感想・評価
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あたらしいSFの傑作「メッセージ」
『メッセージ』試写会@神谷町ソニー・ピクチャーズ試写室。SFの皮を被ったヒューマンドラマ。エイリアンから人類への提言「対話」という武器を使え…。エイミー・アダムスの思慮深い演技力。静かで地味で難解だがストーリーと映像に強く引き込まれました。ラストで全てが繋がり、感動できますよ。
思わぬ感動が胸を突く今観るべき映画
東京国際映画祭で観て、思わぬ感動でいろんな場面で涙が出てしまって、日本の劇場公開でまた観られるのを心待ちにしている作品。
アカデミー賞作品賞他8部門ノミネートや、音響編集賞を受賞したのも納得できる、SF映画の新たな地平を開く傑作。
今まさに、世界情勢が不安定になっている中、異文化との衝突に、人類は、世界は、国家は、どのように対峙するべきなのか、さらに、一人の人間として、自分はどうするのか、静かに突きつけられます。
メッセージ、今観るべき、そして、ずっと心に残る作品です。
こんがらがってひねくれあがった映画
5月19日に公開予定の映画「メッセージ」
なんだか時間軸がごちゃごちゃとこんがらがってひねくれあがった映画だったよ。
そんなタイムスリップ系の作品が好きな人にはオススメの映画だね。
ある日、巨大な卵型の宇宙船が地球に降り立つの。
どうして地球にやって来たのか、なにを人間に訴えたいのか。
その答えをみつけるために人間たちは異星人とコンタクトを取ろうとする。
ルイーズ役のエイミー・アダムスと、イアン役のジェレミー・レナーが異星人とコンタクトを取るために雇われる。
イカかタコの足のような異星人と会話しようとするルイーズとイアン。
彼らの辛抱強さが映画を観ていて可笑しかった。
まるで臨床心理士みたいなんだもの。
で、この異星人たちの言葉の解読シーンが恐ろしく長い!
もともと短編小説だったものを2時間近くのハリウッド映画に映画化したのだからどこかをのばさなくちゃいけないのかもしれないけれど、その、のばしにのばしたシーンがこの異星人の言葉の解読。もうのびきってしまったスエットパンツのゆるゆるゴム状態!
しかもその解読シーンのあいだに時間軸が過去に未来に現在にとぐちゃぐちゃに飛び回るから観ていてすっかり疲れたぷー子。
映画のなかで異星人とのコンタクト(言葉の解読)に必死になっているルイーズとイアンに宇宙人のことはすっかりまかせておいて、映画を観ているぷー子はこの時間軸の解読と必死に格闘していた。
そんでルイーズとイアンが異星人の言葉の解読に成功したときにはぷー子はもう、ぽりぽりと尻を掻きながら、「あら、そう? だからなんなの?」っていった感じ。
最後には世界を危機から救ってよかったね、おめでとう、ちゃんちゃん。のSF物語でした。
リアルなファーストコンタクト描写
国際線の機中で少し早めに視聴しました!
SF映画全般で、さらっと流されてしまいがちのファーストコンタクトですが、本作では、ほぼ100パーセントが、異星人とのファーストコンタクトを行いメッセージを理解するまでが焦点となります。(インディペンデンスデーみたく、戦ったりはしませんw)
言語の通じない異星人とのファーストコンタクトは、こんな具合に進むのでないか!!と、リアルに感じられるストーリー展開です。
↑ゴジラが現れた場合の、政府対応描写がリアルなシン・ゴジラと、似たものを覚えました。
ネタバレになるのでストーリー記載しません!!
見終わった際の感覚だけお伝えするとすれば、インターステラーを見終えた際のものと同じ感想を持ちました。(終わった後にモヤモヤ妄想が膨らむ感じ。)
インターステラーがお好きであった方には、ぴったりの一作です♪
観直して正解でした!
3月の旅行で観たかった本作品が機内コンテンツにあったので飛びついたのですが、狭い画面で余りマッチしているとは思えない吹き替え版で、いまひとつ理解しきれていませんでした。
「キャストも一流なのにピンと来ない…、こんな筈はない」と思う以上に他の方のレビューを読んで、もう一度ちゃんと観ねばと決心し、そうして正解!!
とっても素敵な“メッセージ”を観ている私達に贈ってくれました!
それにしても、吹き替え版は残念でなりません。
肝心なセリフが発音なのか滑舌の悪さで聴き取れなかったりしたので、可視化の大切さも学びました。
あれだとちゃんとしたストーリーが届かない視聴者も他にいるのでは、と心配してしまいます。
まるで違う感動を得られました!
そして今、柿の種を食べながらレビュー打ってます(笑)。
久々にカタルシスを感じた
12国にUFOが到来し、地球外生命体とコミュニケーションを取るために言語学の博士が呼ばれる。
地球外生命体との接触、
理数学者と言語の解読、
愛娘の誕生から死までの断片的な回想、
そして終盤に明かされる真実に、
切なさとカタルシスを感じました。
美しい映像と幻想的な音楽が相まってすごくよかったです。
ここまでの感動は数年振り!
おすすめです。
想定外のところにところに着地するセンス・オブ・ワンダーが印象的な印象的なファーストコンタクトSF
突如地上に現れた12基の未確認飛行物体。米軍から彼らとのコンタクトを託された言語学者ルイーズは手探りで彼らの言語を解読しようとするが・・・。『未知との遭遇』、『コンタクト』に連なる異星人とのファーストコンタクトものですが、『複製された男』、『ボーダーライン』と作品ごとに全く異なる作風を採ってきた監督ドゥニ・ビルヌーヴ。よくよく考えるとどれもどうにもならない境遇に追い込まれた主人公が覚醒する話であったわけですが、これもその系譜。仕掛け的には『複製された男』に近く、冒頭から無造作に放り込まれるエピソードの破片が最後に結実、少しご都合主義な感じもありましたがちゃんと想定外のところに着地するセンス・オブ・ワンダーは見事だったと思います。ただ、やっぱり細かいところはポルトガル語字幕での鑑賞では理解しづらく、再鑑賞したいところです。
終盤全てが覆り、涙が出る
東京国際映画祭にて鑑賞しました。これ程までにやさしく、重く深いメッセージを鑑賞者に語りかける作品は初めてです。しかもそれが終盤、一気に示され、全ての点が繋がるのです。その大きなメッセージが突然目の前に現れた時、涙がこぼれます。ドゥニ・ヴィルヌーヴの、静かで硬派かつ重厚な作風は安定して醸し出されています。この作品のテーマは「言語」と「時間」です。
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