メッセージのレビュー・感想・評価
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異星人ネタかと思ったら実は…
時間テーマSFだったので、自分のようなSFファンにはどストライクな作品でした。
時系列を超越した視点を持つ異星人という設定は、カート ヴォネガットの小説 スローターハウス5 に出てきたトラルファマドール星人からインスパイアされたのかな。
スローターハウス5 は映画化もされているから、どこかの映画祭でメッセージと二本立てで上映してくれたらうれしいな。
設定が無理過ぎて
異星人とコンタクトする心に傷をもつ女性言語学者のアレやコレやだけれど、設定に無理があり過ぎて物語の中に入って行けませんでした。
中国語で何を聞いて何を語ったのか気になるけれど、ネタバレなしっていうのもイライラするなあと。
これ何が面白いんですか?最初に言葉があって記録するために文字って生まれたのでは?
異色のSF映画でしたが、でも作品からのメッセージはホント素晴らしかったですね
SFでしか描けない、今悩み苦しみながら生きている人達へ向けた生きることの意味を問う、温かさ溢れる作品に仕上がっていましたね。
今や未来は希望よりも不安の方が大きい時代、この先も更に生きることへの不安が増長していくであろうことは想像に難くありません、そんな悩み苦しむ者へ向けた作品からのメッセージ・・・まあ単純な作品ではないので見終わってからちょっと整理する時間が必要ですが、ジワジワと感動が押し寄せてくる、これぞSFでしか描けない奥深いヒューマンドラマに仕上がっていて、さすがはドゥニ・ビルヌーブ監督だなと、改めて思わされた作品でしたね。
過去に類を見ない異色のSF映画だと言うのは何となく耳にしていたので、逆に深みはあってもSFとしては正直つまらなさそうだなと、内心そんなことも思いつつの鑑賞だったのですが(睡魔に襲われそうなイメージもあったので警戒しつつ)、なんのなんの、秀逸な音響効果と緊張感溢れる宇宙人とのコンタクトシーンに思わず引き込まれて、十分SF映画としての面白さも感じれた作品でした。
特にファーストコンタクトは半端じゃない緊張感でしたね、それから独創性のある宇宙船に、ベタなタコ型宇宙人、このギャップも何だか良く分からないけど結構クセになるビジュアルで深く印象に残りました。
主人公ルイーズの宇宙人へのアプローチも、どこか母性的でなかなか興味深かったです、お互いに未知なるものとの遭遇だけに、本来はこんなアプローチで根気強く接することが大事なのかもしれませんね、今の世界情勢を危惧したこれも一つのメッセージだったなと、そんなことも思わされた一幕でした。
しかし一触即発の世界情勢を憂うだけに留まらず、その先に本題が隠されていた辺りが、この映画の奥深いところだったでしょうか、人によっては本作を見ることで人生観すら変わってしまいそうなぐらい、生きることへの意義を見出すような作品になっていて、思わず唸らされてしまいましたよ。
ただ、独創的過ぎて、頭の中で整理するのにちょっと時間が掛かる(私の頭の回転が遅いことに問題があるだけなのかもしれませんが)のは少々難点だったでしょうか。
それからやや哲学的な内容でしたし、テンポも良いとは言えない作品だったので、その辺りで好みは分かれそう、でも愛に満ちた力強く壮大な作品からのメッセージは、十分受け取る価値あり、正直私にとっては苦手分野の映画でしたけど、これは見て良かった、一見の価値、いや一度結末を知った上でもう一度見る価値ありの作品だったなと思いましたよ。
タコみたいな宇宙人
突然地表に現れた12の未確認飛行物体。地球に飛来した目的を聞き出すため言語学者と物理学者が政府に呼び出され解析を任される。
前半はこれといった宇宙人との戦闘もないんでダルいです。娘が重病で亡くなったのか、回想シーンがやたら頻回にでてきます。
後半にかけて徐々に言語解読も進み、やはり侵略しに来たのではないかと全世界のリーダー達は戦闘準備を開始し始める。
しかし、ある法則に気付いた博士がとった行動とは…
お約束どおり最期で全て繋がる展開になってますね。
余韻のある映画
まったく、SFではない。
監督から我々へのメッセージだ。
エイミーアダムスだから引き込まれた、ボーダーラインつながり?
マンチェスターも同じように過去と現在を交互に見せ効果的だったが、こちらはちょっと整理が必要。未来が分かっても生きていける⁉️
かなりの快感
見終わってから、1時間後に、子どもがなんであの絵を描いたのかがすっと入って来ました。
あ、そうか、そういうことかあ!とスッキリしました。それはかなりの快感。
宇宙人の造形はどうかなあ。自分の好みではなかったな。もっと違う、例えば、気体の生物とか、波動でできてる生物とか、そうしたら、より、映画のリアリティが上がったと思うな。
複数の映画のミックス
インターステラーとターミネーターを混ぜて、ちと上品にした感じなだけ。
長いよぉ〜。ジェレミー・レナーが出てるから観たけど、作品としては厚みがない。
ばかうけは、もう、そうとしか見えない。製菓会社の広報担当に拍手👏
言葉は肉となった
公開前から注目していた作品。評判通りでした。
異星人との接触と言うと、未知との遭遇なんかを思い浮かべるけど、この作品は未知との遭遇ではすんなりいってしまった「対話」に重きを置いている。
だから案外早い段階で異星人の姿が見せられる。見せたいのは“接触”ではなく“理解”であると、見ていてわかった。
宇宙人が攻めてくる映画なりなんなり数あれど、昨今の世界情勢を今現在体感している我々人類がこの映画を見て思うのは、絶対的悪がどれほど貴重なものであるかということ。
劇中、多数の国が突如現れた宇宙船に右往左往する。しかし宇宙船はなにもしない。ただそこに浮いてるだけ。
答えを出さず、ただひたすらに驚異の存在としてそこに居続ける。善か悪かはわからない。
そんな不可解な状況下で世界は混乱し、攻撃しようとまでする。
しかし宇宙船から発せられた曖昧な言葉(メッセージ)によって、世界は連鎖反応的に協調を断ち切る。つまり今そこに存在している人智を超えた不可解なものが悪を提示しなかったが故に、人類は欲望渦巻く開戦間近までに至ってしまったということ。
外部からやってきた存在が悪なら人類は結束するが、そうでなかった場合、人類は自滅の道を進み始める。
それを解決するのが“対話”。
言葉が違う者同士でも、対話しようと考えることこそが問題を解決する手段。
しかし違う言語であるがゆえに、そこには発したものではない受け手側の“解釈”の壁が立ち塞がる。
状況、心情でその解釈はその時その時で変わる。この立ち塞がる大きな壁を国全体が共有し超えることは相当に難しい。
主人公のルイーズ博士はそれを超えようとする代弁者。
彼女はまず言葉を理解し合う関係から始めようとする。それはまるで娘に言葉を教えるかのように。
異星人の言葉は非常に奇妙で、根本的に構造が人の言語を超越している。
高度なテクノロジーを持った異星人は、必要不要の進化の過程の末、時間の概念を無くした。
丸い輪のような異星人の言葉はその象徴。始まりも終わりもない。過去も未来も存在しない、いまここにいるという現状だけを表現する。
それが彼らの言葉であり、彼らが地球に時間を超えてやってきた原理。
すなわち時間という概念を持たなくなり、言葉での時間も無くなったということ。
言葉は時にその者すらも変える。それはなにも突拍子な話でもなく、日本語のニュアンスが海外では別のニュアンスで受け取られるように、個人を構成する思考すらも変えてしまうのが言語であるから。
2015年に発売されたゲーム「メタルギアソリッドV ファントムペイン」で、似たような話を悪役が話す。
「私は小さな村で生まれた。幼い頃、外国の兵隊達が私の村を奪った。
大人から引き離され、彼等の言葉を植え込まれた。
戦争が変わる度に支配者が代わり、その度に違う言葉を喋らされた。言葉とは奇妙だ。
言葉が変わると私も変わった。性格、ものの考え、善と悪。戦争にこの外見を植え込まれたよりも深く。
言葉は人を殺す」
その国の言葉を通じあっているからこそ自分が出来上がっている。映画メッセージも劇中で語られている。
異星人が使う時間が存在しない言葉をルイーズ博士が理解し、対話しようとした結果、彼女は変わり、見えた。
その見えた光景を知っても尚、彼女は諦めずに相手を見つけ、生んだ。そして“対話”が“攻撃”に勝つ。
非常に抽象的に描かれていて理解しきれない部分が多々あるが、
そうやって理解しようとする映画の構成自体も、解釈を模索する対話であると準えることも出来る。
SFとしてこんなのは見たことがない。良かった。
時間軸
言語によって考え方も変化する。壮大な話を普遍的な内面の話に着地させた原作と脚色の力は見事。邦画でも似たような話はあったが、見比べて見ると楽しいかもしれない。
奇しくも邦画の二人も離婚してしまったが(笑)
邦題w
原題の方がしっくりくるかな。
もっと殺伐としてるかと思ったらそうでも無かった。
内容もそれほど見応えがなく満足したか?と言われれば否。
それになんでキーポイントがシナなのかな?
原作を読まないから滅多なことは言えないが…
ヘクタポットが地球に持ち込んだ「言語」がどのように武器につながるのか、結局理解できなかった。
また主人公の回想シーンが未来なのか過去なのかわかりずらかったかと。
でも劇中で出た「文字」はなかなかセンスいいと思う。
ジェレミーレナー老けたな…
まじめかっ!中途半端なSFドラマ
監督の自慰的な思い出作られた単館ムービーのように、もったいぶって、ゆっくり話を進める映画だと感じました。
その割りに、感動が出来ませんでした。
そんな言い方したら、単館ムービーの名作たちに悪いですね。
上映時間が3時間を超えてるのか?と思えるほど、退屈で、辛い時間でした。
本格SFのような理屈をつけてきますが、結局言葉足らずだし、最後で破綻しています。
インテリぶってるわりに、エイリアンのデザインはかなり“アレ”なので、驚きました。
映画館で観るよりは、レンタルや配信などで、ゆっくり観るとイイかもです。
間違ってもデートでは行かない方がいいんじゃないですかね(^.^;
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