「男選びは慎重に。」ガール・オン・ザ・トレイン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
男選びは慎重に。
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余談だけど、E・ブラントは、ガールなのか?ウーマンでなくて?
なんてつまらない事を思いつつ観たら結構肩透かしを食らった作品。
原作は面白いのだろうと思う。主人公の酩酊ぶりや三人の女が絡む
謎の盲点など興味が尽きないストーリー展開で、他人の悪行を偶然
目撃してしまうヒッチ先生ぽいミステリータッチだ。しかし主人公
の記憶は曖昧だし行動も過激、ちょっとこの人とは関わりたくない
と観客に思わせてしまったことでミステリーの緊張が解けてしまう。
後半の急展開は面白いので、冒頭でグイグイ引っ張ってほしかった。
ヘイリーの艶めかしい雰囲気やレベッカの家庭を守ろうとする姿勢
など女性の多面性が浮き彫りになる中、事態は思わぬ真相に迫るが
エミリーの常軌を逸した行動が多すぎて内容が追いついていかない。
不安定さのコントロールが鑑賞リズムとバッチリ合えば面白いけど、
こちらは泥酔してませんからねぇ。心の傷が理想の妻へ向けられる
という流れもあまり理解できないが、心理ストレスが思わぬ強迫性
で主人公を追い込むのは恐ろしかった。男選びは慎重にしないとね。
(久しぶりに観た気がするL・クドロー。お元気そうで何よりでした)
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