「激動の展開ではないけれど」マリアンヌ ちかさんの映画レビュー(感想・評価)
激動の展開ではないけれど
戦渦の愛の物語。
愛の物語と書くとラブロマンスっぽく聞こえるが
穏やかな愛ではなく、
かといってサスペンスやアクションが強いわけでもない。
状況が状況なだけに、仕方が無いが、切ない。
前半、2人が現役のパートはかっこよく爽快で
ミッションの最中、冷静さと情熱が混ざる演技には
一気に引き込まれた。
中盤からは後半の感情移入を強めるための準備パートといった感じ。
最後のブラピの悲壮感漂う顔の演技がとても印象的だった。
感情表現は豊かでなく、表情を崩すことのない役だったが、
最後で堪えきれず崩すところに
観ていてぐっと心を掴まれた。
後味が極端に悪い作品でもなく、
通して飽きずに満足度の高い作品だった。
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