沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価
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私は、原作も読まず1人でこの映画を観に行きました。 宗教と言うこと...
私は、原作も読まず1人でこの映画を観に行きました。
宗教と言うことをあまり考えた事もなく、観ていて難しいな。と感じる事も有りましたが
海外から見ての日本が少し分かった気がします。
色んな俳優さんが英語を喋っていたので、日本もこれから沢山海外の映画に出ていけたらいいなぁと思いました。
私も、英語頑張らなきゃ!
いろいろな側面
宗教心という思いテーマを扱ってるが、そもそも宗教心はそれほど重くない方がよい。
テロリストの心性、西洋人の東洋感、中国による政治利用などなど色々な視点からこの映画の側面が語れよう。
アカデミー賞もらわなくてよかった。
試練とゆらぎ
江戸時代初期、日本・長崎、キリシタンの弾圧。
上映時間は長いんだけど長さは感じられず… 人間が人間を試すという行為、奪われる尊厳、試練、素晴らしい作品だと思います。ただ大きな声では言えないけど私にはあわなかった。
あわなかったんだけど素晴らしいと認めざるを得ない作品。
信仰心、布教で人は救われる。救いたい。村人たちの信じている信仰が少し違うのではないかという戸惑い。己の信仰心。神への問いかけ、なぜこんな試練を… それでも神は答えてくれない。追いつめられる試練と信仰へのゆらぎ。救いとはなんなのか…
ラストの波の音がなんともいえない余韻を残す。
難しい課題だが信仰のあり方を描いている。
クリスチャンの遠藤周作の作品をアメリカの監督が、日本でのキリスト教弾圧を描いた優れた作品だと思いました。宣教師の主人公がキリスト教布教の為、日本に来るが、ことごとく信仰を続けることが信者を追い込んでいく。踏み絵だけでは許されず。転ぶ事で生きていく道を選ぶ。主は悩んでも答えてくれない。農民にとっては苦しい生活の死を厭わない信仰でも隠れ切支丹として受け継がれて行く。色々な日本人役者が出てきたが尾形イッセイとつぼ塚君の演技が良かったです。
頭が痛む
予備知識を全く入れず観たため、予想外の重みで今にも潰れそうです…
私自身がキリスト教を軽く信じていたこともあって、どうしても色々考えてしまった。
物語にのめり込んで楽しむことは出来なかったかな。
踏み絵やキリシタン迫害のことは学校で学んでいたけどここまで苦しいものだったのかと知った。
形だけ外面だけで踏んでその信仰心は内にしまっておけばいいのに と思ってしまう私には、それでも踏めない人や十字架やロザリオを欲しがる五島の人びとには違和感を感じぜずにはいられなかったが…
ただ盲信するだけの愚かな人間としか見れなかった。
価値観の違いというものを徹底的に見せつけられた気がした。
日本はやはり偶像崇拝の傾向があるし、多数が正義であり異端は排除の考えは今も変わらずあるし
キチジローがすごく良かった。
生きるために何度も裏切り(形は)、心は神と共にと何度も赦しを乞うその生き様は誰よりも強く人間らしいと思った。
ロドリゴも最後はその境地に在ったし、やっぱり宗教はそのくらいのバランスでないとなーと。
正直色々考えすぎて整理できないしこんなとこに書ききれないな…
本当に重い重い映画だったけど、カタコトの英語とカタコトの日本語にはささかやな癒しを貰えました
長い静寂に耐えられるか否か
まさに沈黙という要素を基調にした作品。映像も音も終始静寂に包まれていた。その沈黙と難しいテーマを堪能できれば、極上の作品と感じること間違いないが、それが長いだけにどんなに肯定的に捉えたとしても忍耐を要すること必至。
ほぼ日本が舞台で、日本語での演技も多数あるわけで、一見すると邦画にも見える。ただ個人的にはあくまで外国人が捉えた江戸時代という印象を受けた。それは良い悪いではなく、あくまで目の前の絵は洋画だなという印象。確かに水墨画や浮世絵といった要素を盛り込もうとしている意図は感じたが、絵力が強いせいか、どうしても印象派といった感をぬぐい去ることができなかった。それ故の良さは大きいのだけれど─。
特に信仰というものを持たない自分としては、客観的に信仰とは何ぞやという難しいテーマを切々と感じて、非常に興味深いところではあったけれど、キリスト教信者にとってこの作品はどう写るのだろう。江戸時代におけるキリスト教徒迫害に対しては全くの憤りしかないけれども、果たして怒りや嫌悪感だけの感情に支配されてお終いなのだろうか。
延々とあらゆる沈黙が展開され、しかも醜悪な拷問殺戮シーンが満載であるので、この作品を受け入れることができないという人も少なくないと予想する。しかし、スコセッシの強い意志を感じる秀作であることは間違いない。耐えに耐え、耐え忍んで鑑賞してほしい。
なかなかの迫力
何の予備知識も無く鑑賞
思ったよりも重たい雰囲気。
重みがあって目が離せない・・・
日本であって日本でない世界。世界観。
奉行の勝ちですね。
しかし、どこかの宗教団体がスポンサーかと思ってしまいました・・・・?
皆さんのレビューの秀逸さよ
これは私なんぞが感想を言えるような映画ではない(>_>)難しい…
とても重たくてつらい160分間。
救いようもなくて息も詰まるし良いことなんかひとつもない世界。
日本人キャストは私得なキャスト。窪塚のキチジローは東京島のときの窪塚を彷彿とさせた笑。浅野忠信と加瀬亮が同じ作品出てるのも感慨深い。小松菜奈ちゃんは大好きだからこういう映画とか、色んな作品に出てくれるから色んな役がみれて嬉しい。
主人公のアンドリューガーフィールド、日本人に囲まれてかっこよさが500倍位に際立ってた、でも見ていて本当につらかった…心身ともに疲労困憊になる作品。
しかしテイスト的には私好みだった、音楽も挿入歌も一切無く淡々と進んでいた雰囲気は好き、内容が内容なだけに終始暗いけどそこもまあ好き。
新宿スワン後に観たのもあり、余計新鮮で良かった。浅野忠信の比較も面白い。
てか映画って、基本面白い。
窪塚洋介の再生
キチジローを演じることで、窪塚洋介が再生した。新しい姿で。どれだけ転んでも神は死なないというメッセージはどんな形式よりも強い。社会とは生きる事とは金を稼ぐこと、自己と矛盾すること、転ぶこと。自分を裏切り、時には人を騙し、快楽に溺れる、自己嫌悪で酒を飲む。それでも神は死なないというメッセージは人を再生させる。窪塚洋介が新しい姿で再生したのが何より今作の収穫だと思う。いい映画でした。
沈黙を見て、トランプの現実主義は結構良いのではと、思った。
昨日見てからずっとモヤモヤしている。
宣教師が来なければ平穏のまま暮らせたはずだと言う思い。救い、救われるという関係性は上下関係なのに、神のもとでの平等という教義の矛盾。
宣教師が、日本人は形あるものにこだわると揶揄するが最期に手に握っていたのは棄教したはずの十字架のキリスト像。
エロイエロイ ラマ サバクタニとイエスは十字架上で叫んだとされる。神というか父はなぜ私にこのような仕打ちをされるのですか?という実に人間臭い恨みつらみ言葉。私はこの解釈が好きだ。キチジローの裏切り、それに何度も試され、やがて棄教を選択したロドリゴ神父。
キリストへの愛ゆえに踏絵を踏み、棄教することによって他人を救う、という矛盾、と言うか現実主義。
正義を振りかざし、他国を巻き込んで、救ってやったと自己満足し、そこに国のアイデンティティを求めて来たアメリカは、正に日本に布教に来た宣教師だ。
アメリカの都合の良い国に仕立てて行くよりはトランプの現実主義の方が良いかも。昨日の朝日にはオリバーストーンのトランプの方がヒラリーよりはマシとのオピニオンと、天声人語に沈黙のコラムが同時に出ていたのは、この映画の同時代性を表していると思った。
長崎の平戸にある生月は映画の中にも出てくる地名だが、長崎県の平戸、根獅子町、そこの海岸線、切支丹資料館を昨年の3月に訪ねた。映画の舞台とオーバーラップする隠れキリシタンの里です。この海岸が血の海になったという絵が資料館にありました。
apostasy、betray、が何度も繰り返し登場した。その後の沈黙、静寂。うまく書けないけど、こうして書きたい、伝えたいと思わせる何かが詰まった作品でした。
最後らへんで拍子抜けした
役者たちの演技はとても良い。ハリウッドスターと日本人が一緒に演技するなんて公開処刑もいいとこだと思ってたけど、日本人も捨てたもんじゃない。とりわけ浅野忠信と塚本晋也は素晴らしい。浅野は笑顔で親切に接してくれながらも、そのままのトーンで残酷なことをやってのける恐ろしさを上手く演じていたし、塚本のあの壮絶な死にざまは凍りついた。
ストーリーも途中、というか2時間ぐらいまでは残酷な迫害に耐えながらも布教という使命を諦めきれない主人公に憐れみや悲しみを抱かざるを得なかった。
でもねえ…。この映画のタイトル、「沈黙」でしょ?主人公がついに決断を迫られる1番大事なシーンであれはちょっとねえ…。結局、浅野が言ってた通り、最後まで主人公は自分で何も決断できない、いわゆる”潔くない”やつで終わっちゃって。
原作読んでないから本読めば納得できたりするのかもしれんけど、一本の映画として世に出すからには原作未読既読関係なく楽しめる作品にするべきだと思う。
静寂。わかりあえない現実
信仰とは、何か。生きる、とは何か。
江戸時代の隠れキリシタンという題材を、マーチン・スコセッシが本気で描いた大作。
宣教師たちの信じるキリスト教と、村人たちの信じるキリスト教は同じだったのか?宗教を信じるが故に死ななくてはならない…という矛盾。
それでも長崎でキリスト教が受け継がれ続けたのは、そこに根付く何かがあったからだろう。
圧倒的に美しい映像、海の青さが印象的。
窪塚洋介の映画。
209-1
クリスチャンならより深く楽しめるのか。
霧や自然、建物などのセットがこっているなぁと感じた。信仰などはよく分からなかったけど重いものだというのはわかった。もう少し大人になってから見直します。
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