劇場公開日 2017年5月26日

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「女性の立場から号泣!哀しみが心を重くする。」光をくれた人 ayayanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5女性の立場から号泣!哀しみが心を重くする。

2017年6月24日
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ストーリーは先が読める想像通りの展開ですが、イザベラのくるくる変わる幼く魅力溢れる表情が上手く、画もとても素敵です。「美しさ」に重きを置いている作品だと感じました。

イザベラの感情的な気持ちも、イザベラの実母の思いも、ハナの痛みも、ハナの妹が姉を思う気持ちも、どの立場も共感できる部分があって心が重くなります。

泣ける作品を求めている女性に向いていると思います。

一方、この美しく哀しい作品に、重みは残ったけど深みが感じられなかったのがやや残念でした。

実の娘と引き裂かれ、娘が戻ってからも心は取り戻せず、養母を恋しがって痛める小さな心を救えないまま、赦す決断ができるようになるまでのハナの葛藤を掘り下げてあれば良かったな。
エゴイスティックなイザベラの対比として。

個人的には「八日目の蝉」の方が、娘を思う女の強さやしたたかさに現実味があって、軍配が上がりました。

saiko *