「君を一生守る。」光をくれた人 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
君を一生守る。
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登場人物のどの立場にも共感枠があり正義云々で語り切れない
感情の渦に巻き込まれる作品。タイトルにある、光をくれた人
というのは人物それぞれに生きる力を与えてくれた人のことを
いっているのだと思う。一概に娘が可哀相だとは言い切れない
難しさがある。流産死産を経験して自暴自棄になっていた妻を
宥めるために仕方なく通報をためらった夫の行動、その後実母
に対してとった行動、正しい行動をすれば報われる訳ではなく、
その後の地獄が待っていることも彼は分かっていたはずである。
夫の告白が正しいことは分かっていながらも彼を恨む妻の行動
や、養母を恋しがる娘に悲しむ実母の行動は辛さの極みだった。
二人の出逢いからあのまま何事も起きなければ…と祈るような
気持ちでいたけれど人生がままならないのは本当。しかし苦難
の先には幸福もあるわけで全てを終わらせるのは命が尽きる時
まで待ってほしいと最後まで観て思った。希望の灯は消えない。
(邦画の灯台守というと「お~いらみ~さきの~♪」ですよねぇ)
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