「海を照らす光」光をくれた人 KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
海を照らす光
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The Light Between Oceansという原題のとおり、海から昇る太陽で始まり海に沈みゆく太陽で終わる構成が美しかった。
戦争で傷ついたトムと生命感溢れるイザベルが結ばれて灯台の島で生活していく幸せな様子とその後の死産、流産の苦しみの振り幅が大きくて観てるだけで辛かった。
ボートが流れついてからの、感情で動いてしまったイザベルには少しモヤモヤしてしまうが所詮は客観視点。
罪は罪だけど気持ちも分かるしこちら側もジレンマがすごい。
実の母親のハナ、こちらはこちらで大きな苦しみを抱えていてそれを知ってしまったトムはそりゃ耐えられないだろうなと思った。
中途半端にヒントを与えるような行動はまたちょっとモヤモヤしちゃうけどね…
ルーシーは幼いながら大変な目に合うし、大人のエゴによって振り回された感は否めない。
最後は立派に育ってくれて良かったなと思うけど。
ただ、犯した罪も崩れた幸せも失った苦しみも、愛を持って赦した人々には胸を打たれた。
ラストの美しさには色んなモヤつきを吹っ飛ばされたしこれで良かったのかなと思うことができた。
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