「タイムリーな作品に出逢って」海は燃えている イタリア最南端の小さな島 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
タイムリーな作品に出逢って
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ジャンフランコ・ロージ監督の「ローマ環状線…」は、正直「難解」。
今回は、移民を扱った作品。今の時代にタイムリーである作品であった思う。島に住む少年が、島の流れに抗うことなく生活している。普段から「パチンコ」(この訳は妥当であるか?)に興じながらも。医者と少年の会話が実に面白いのだが、少年が「弱視」になってしまう。監督は「弱視」になることがこの映画に何かを訴えたかたのかは判らないが、それに対比してアフリカのリビア・ナイジェリア・チュニジアの人たちが、命からがら祖国を捨て、ボロボロとなった船で島にやってくる移民達とがほぼ交互に描かれて作品は流れる。移民達の惨状を映像を当して目の当たりにする。
この作品では、ディスクジョッキーの青年が島にいることが印象深かった。そして、赤い涙を流す移民の青年の姿に心に焼きついた。
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