ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
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悲しいじいさん。
十年に一本。
どちらに肩入れするか
製作にサム・ライミ。
監督、脚本にサム・ライミの出世作「死霊のはらわた」のリメイクを手掛けたフェデ・アルバレス。
デトロイトのゴーストタウンに暮らす盲目の独居老人宅へ強盗を働くために押し入る3人の若い男女。
人数的にもシチュエーション的にも完全に結果は明らかのはずだったが、襲う者と襲われる者の対比はいつの間にか逆転していき、やがて思いもよらない方向へシフトしていく。
全体的に特別新鮮味があるわけではないスリラーのはずだが、中盤から盲目の老人の正体や強盗側の少女ロッキーの事情などが明らかになっていくにつれてどちらか一方に感情移入しづらい対立構造になっていたり、後半盲目の老人が持つ異常性がストーリーの恐怖感をより掻き立てる完全ホラーになっていく展開も非常に面白い。
低予算ながらコンパクトな展開で上映時間88分におさめてくるあたりもなかなか素晴らしい。
続編は2021年8月13日から公開。
本作は後追いで自宅鑑賞したが、続編は劇場鑑賞するぞ!
今まで見たホラーでは5本の指に入るか?ベスト10には間違いなく入る...
ミニマムな舞台で繰り広げるハンティング
プロデューサーにサムライミ、加えてトレーラーのあのカットですっごい気になっていた作品。
しかしかなり狭い公開時期もあって劇場には足を運べませんでした。
すると続編公開にあわせたようにプライムに登場。これはと視聴です。
まず、スティーブンラングの肉体に張りがあって怖い。
退役軍人とはいえ、盲目で保ち過ぎでは?
一軒家という、とてもミニマムな舞台で繰り広げるハンティングサスペンスは中々の緊張感があります。
その闇の中では細かいアイディアが色々あり、思いの外楽しめました。
特に終盤に仕込まれたサイコパスな演出は、同じ展開に飽きていた頃に絶妙なタイミングで出してくるのが素晴らしかったです。
反面、設定に荒い部分が多数あるのが、同じ音出し禁止の「クワイエット・プレイス」同様少し惜しいところ。
それでもそれらを覆すスティーブンラングの凄みは説得力があり、最後まで楽しめた作品でした。
よく練られている
設定が素晴らしすぎる!
この「盲目の老人の家に強盗に入ったけど実はこのおじいさんは元軍人でした!」という設定、そのままコメディ映画の設定にもできそう(ホームアローン的な)だし、おじいさんを主人公にしてかっこよく戦うアクション映画とかでもいけそうである。他にも貧困問題とか視覚障害者の暮らしぶりとかを広げて感動系の話とかもできそうだし、どんな方向にしてもおもしろくなりそうな設定なのに、この設定で最高に怖いホラー映画にしたのが、センスいいなーと思う。
普通に考えたらおじいさんかわいそうだし、強盗犯が酷い目にあっても同情はしないだろと思うんだけど、そこを解消する設定もあって、観客がどう思うかという点をかなり考えて作ってると思う。始まったら終わるまでずっと感情を振り回されるというのは、まさにいいホラー映画だと思う。
思ってたんと違った。
ジジイが怖い。
【もう一つのクワイエット・プレイス?】
実は、この一作目、怖そうで避けていた。
それで、この「ドント・ブリーズ」は、もう一つの「クワイエット・プレイス」だなんて思ってはみたものの、はて?、本当ははどっちが先に作られたのだろうかなんて考えて、調べてみたら、「ドント・ブリーズ」が先だった。
そして、あの高音で頭を抱えるさまは、クワイエット・プレイスにも引き継がれていると思って、ちょっと笑ってしまった。
まさか、アイデアはパクリじゃないよね?
こういう戦いについては、悪い奴らvs.迎え撃つ正義とか、悪い奴らを退治に向かうとか、善悪がそれなりにはっきりしたものが普通なのだけれど、これについては、侵入するほうも、迎え撃つ方もろくでなしだ。
ここは、クワイエット・プレイスと異なるところだ。
乗り気じゃないアレックスは気の毒として、最初は、盲目の老人にも災難かと思いきや、サイコパスの本性が明らかになり、ろくでなし同士の戦いが明らかになる。
飛行機に乗り込むロッキーと娘に絆(ほだ)されてはいけないのだ。
あの超人的な盲目の老人が次回どんな活躍をするのか期待はするけれども、息をひそめて、怖いので、更に目を細めて鑑賞したいと思う。
ああ疲れた。
正に息することを許さない
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