「アクション映画かと思いきやSF脱獄映画」アサシン クリード おずとろ屋さんの映画レビュー(感想・評価)
アクション映画かと思いきやSF脱獄映画
原作ファンにとっても、そうでない人にとっても中途半端な映画。
メインビジュアルのイメージに惹かれて視聴すると後悔します。
これは脱獄ものSF映画だと思った方がいいです。
原作ゲームは過去パートが中心となるのに対し、本作は完全に現代パートが中心。
過去パートの映像レベルは高く、生身のイーグルダイブをはじめ、街中に不自然に張り巡らされたロープといった原作ゲームファンならニヤリとする描写もあるものの、計30分あるかどうか程度しかなくアギラールの物語もろくに掘り下げられない。
先祖の記憶を追体験する装置、アニムスに動きを付けたのは個人的に失敗なように思います。
原作未プレイ者からすれば、大の大人が集まって壮大な機械で大真面目にバカバカしい事やってるように見えるんじゃないでしょうか。
流入現象の説得力を持たせるためだったのかもしれませんが。
なまじ現代パートのスケールを広げてしまった事や、アニムスを大規模な機械にしてしまったこと、現代パートと過去パートのバランスの悪さから、「古代の秘宝を探すために、先祖の記憶を追体験する」という世界観の説得力が弱まってるように感じます。
無駄に回りくどい事をやってるように感じます。
出来が悪いわけじゃないものの、コレジャナイ感が物凄い。
あと、事前情報だとゲームと世界観を共有するって話だったと思うんですけど、繋がりませんよねコレ。
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