「ゲームソフトの映画」アサシン クリード そんぼさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲームソフトの映画
ぼくはゲームをしない。ものすごくむかしの話だけど、ストリートファイトみたいなゲームを友達の家で朝まで酒を飲むのも忘れてしていた。
そのときに気づいた。ゲームをやってたら日々の「仕事にならない」。だから、それ以来あえて、ゲームはしない。老人になって、すべての仕事を止めたときからゲームをはじめようと思っている(笑)
映画を観て、思った。好きな小説のキングの「キングの映画」と、ゲームをベースにした「映画」は、おなじなのかな。
つまり、ぼくにとってキングはいつも映画以上に想像の中にある。ゲーマーもそうなんだろうか?
ぼくに答えは用意されていない。
だから、この映画を映画としてしか観ていない。「バイオハザード」をつまらないと思うぼくは、ゲーマーじゃないからかもしれない。
理由は、ゲームや小説や漫画をベースにした映画が原作に対して過剰に説明的になったり、ゲーマーや読者の共感する時間が足りないのだ。ゲームにしろ小説にしろ、ゲーマーや読者とともに生きている。
この映画も、映画的な「物語」の制作からはずれていてまるでコピーのそのまたコピー的現実感のなさが際立っている。
それでもハリウッド的世界制覇の一環として中国やイスラム+ハリウッドの映画をつくる必要があったのかもしれない。20世紀に日本がそうであったように。実際に中国資本の陰が映画のはじばしに謙虚に陰がさす。ふふふ、
ほとんどどうでも良い売れっ子のフランス人のマリオン・コティヤールやこれといったぼくの記憶のないマイケル・ファスベンダーが、どうしてこの映画に出たのかな?
結局のところ、ぼくにとって良い映画は、・・監督や俳優やその周辺に集まっている制作者たちの熱意が映画をつくると思っている。投資家の資本や、あるいはそのアベレージ的な利益戦略でもない。