GODZILLA 怪獣惑星のレビュー・感想・評価
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ハードSFとしてのなかなかの完成度
ゴジラシリーズの1作として鑑賞するより、ハードSFモノとして観た方が楽しめる作品だろう。
『シン・ゴジラ』がファーストゴジラの原点に立ち返ったとすれば、こちらはその後のゴジラシリーズが辿った拡張とギミックの歴史を掘り返して、SFにまで推し進めたといえそう。現実に対するメッセージ性は特別に内包しておらず、ひたすら娯楽に徹した。ゴジラの生態の考察もなかなか凝っていて面白い。
脚本家の虚淵氏の個性も良く出ているし、ポリゴン・ピクチャアズのセルルックCGも一段と進化した。多くのキャラクターが1作目にして死んでいったが、2作目以降もきっと容赦なく死んでいくだろう。
89分の短い時間で人間ドラマは極力少なく、アクションの見せ場でつなぐ構成なので、若干物足りなさを感じなくもないが、1本目は導入部なのだろうから、ドラマパートはこれから煮詰まってくるのかもしれない。
ゴジラ・ディストピア!
知人にパワープッシュされて見てみました。
ネトフリに入らなきゃ見れないと思っていたけど、TSUTAYAでレンタルできましたよ。
で、普段アニメをあんまり見ないんですけど、最近のアニメって凄いですね。
鬼滅の刃のときもスラムダンクのときもそう思ったけどね。
そしてかなりSFなゴジラ。
しかもゴジラ・ディストピア。
主人公、ハルオって言うんですけど中島春雄が元ネタなの?中の人がゴジラと敵対するって、なんかチグハグじゃない?
あとこれ、結局怪獣はどこから来たの?
あ、この弥生時代みたいな人たちが宇宙人なんですか…。
ああ、宇宙人は2種類いるんですか…。
ウラシマ効果で1万年後?2万年後?にタイムスリップをするんですねぇ。
ていうか、ワープが出来る技術水準まで進歩した未来の話?宇宙人の技術?西暦何年設定?
せっかくアニメなのにゴジラは動かないし、ドラマパートがめちゃくちゃ長いし、セリフはマニアックな専門用語を多用したゴタクばかりだし、まさかのバッドエンド…。
移民船には4,000人くらい乗ってるらしいけど、政治・経済・既存の宗教・人種民族はガン無視って…大胆。今どきの作品なのに…。
4,000人しか生き残ってない人類の中で健康で生殖能力旺盛な世代から600人を決死隊に登用するとは…凄い戦略。しかも20年以上実践とかリアルな訓練をしてない軍隊がここまでの活動ができるもの?さらに二足歩行ロボットとか四つ足ロボットとかもあるんだね。色々てんこ盛りだ。
そもそもこのシリーズ、誰向けに作った作品?
最初から3部構成で企画されてたんでしょ?3回も映画館に行くつもりの人で、バッドエンドに耐えられる人で、チビッコじゃなくて、よほどのゴジラ好きで、アニメ好きで、SF好きでなきゃこんな作品見ないでしょ。
ヒットさせる気ないの?
でも、1万年?2万年?生き続けるゴジラっていうのはロマンだなぁ。
通常兵器が通用しないという怪獣の条件に理屈を付けて整合性をキープしつつ人間対怪獣をやってのけたのも新しい!
…で、22年も宇宙で放浪してたっていうのはきっと「失われた20年」がモチーフだね。
ということは…子供の時にバブルを経験してる世代とか、バブル崩壊後に生まれた世代が描かれてるってことなので、ターゲットは1990年前後に生まれた世代か?
3部作の1本目ということで、今のところ完全否定はしないけど、ベタ褒めはしづらい感じ。
ゴジラ映画の汚点
酷かった。
その一言しか言えないシロモノ。映画としての完成度も低い。もしかしたらマニア向けアニメとして見たら普通かもしれないけど。
説明セリフしかない脚本は脚本と呼んで良いのか分らないレベルで、さらに酷いのはゴジラ愛が微塵も感じられない。もしエメリッヒ版「GODZILLA」を続けて観たら名作に思えるだろう。
ゴジラが好きだらアニメ版もというのが鑑賞動機だが、3部作と聞いて愕然とした。残りの2本を観るための時間とお金は人生の無駄使いだから観ない。
3本の中では一番ゴジラらしい
3本みて、これが一番ゴジラらしいと感じた。人類がゴジラに立ち向かい、でもゴジラは人智を超えている。この構図はゴジラだと言える。でも、ゴジラの解釈にやはり違和感を感じてしまう。
自分の中でゴジラとは、現代社会の我々に警鐘を鳴らす存在であるが、意図的に人類というか地球上の生物を滅ぼすような存在ではないのだ。
違和感が拭えない
前から興味があったものの先延ばしにしてた作品。3部作なので本作だけを観てもわからないことはあるだろうけど、これはゴジラではない気がする。
突如地底から湧き出てきた怪獣たち。ゴジラもその中のひとつでしかないのなら、本来ゴジラが持つ核へのメッセージ性は全て否定されたことになる。そんなんじゃ、ゴジラじゃない。もしかしたら、ここから先で誕生秘話が出てくるのかもしれないけど、少なくとも、2を観ようという気にはなからなかった。
ダメ元鑑賞が引っ繰り返り、手に汗握るクライマックスでした。
ゴジラを退治出来ずに宇宙に逃げ出した人間が、放浪の末、改めてゴジラに戦いを挑む物語。
3部作の第1作ですね。
ゴジラというコンテンツにそれ程興味がなく、実写からアニメ化というケースが稀であることも含めて、期待値はかなり低い状態で鑑賞。
それを考えると、かなり楽しめた作品でした。
ゴジラの迫力描写は十二分。それに対して人間が、その尊厳を賭けて闘い挑む様は、緊迫感が溢れて手に汗を握りました。
3部作の1部ということもあり、終わらせ方が不安でしたが、それも杞憂。対ゴジラのカタルシスと、次作への興味を引き付けるストーリー展開は見事でした。
個人的な難点を言えば、CGによるキャラ描写に不満が残ること。邦画アニメとしては素晴らしい出来だったと思いますが、それでも要所で人形のような表情になったり、動きがカクカクしていたり・・・
また「異星人との共存」と言う設定は独創的でしたが、キャラの書き分けを明確にして観易さをアップするなどの工夫は欲しかったです。
世界観は悪くない
他のゴジラシリーズとは全くの別ものとして見たほうがいいです。
設定や世界観などは、とても興味深く出だしは、どうなるか楽しみでした。
しかし、地球についてからは、単調だった点が残念です。
もともと3部構成のため、しかたないのかもしれませんが。
一旦は、全部見る予定です。
姨捨山の惑星
20年もかけて移民船“アラトラム号”はようやくくじら座タウ星eへと近づいたのだが、人間が生存可能な惑星じゃないことが判明。無駄足だったかと、老人になってしまった人たちは嘆くが、死に場所はちゃんとした陸地じゃないと嫌だと全てを諦めかけてる様子。地球ではゴジラが暴れまくり、人類が地球外惑星への移住計画を実行に移した結果なのだ。「ゴジラを倒してやっから地球に住まわせてくれ!」とばかりに宇宙人も参戦。しかし、人類は負けた。
住めない惑星ならば、地球に戻ろうと主張するハルオ・サカキ青年。彼の主張が通り、ゴジラを倒すべく長距離亜空間航行を決断し、地球へと向かう移民船。なんと地球では時間が約2万年も経過していたことがわかる。ゴジラももしかすると死んでるかもしれないとも考えたが、レーダーではちゃんと写ってる。ゴジラのシールドが空白となる時間を狙って攻撃すれば倒すことは可能だとして、揚陸艇で地球に着陸する。
そこはもはや知っている地球ではなかった。原始植物かと思えたものも刃のごとく鋼鉄化していたり、ゴジラ色のプテラノドンみたいなヤツが襲ってきたりする。それだけでも10数名の死者が出たりして大変な騒ぎなのだが、果敢にもゴジラを倒そうとする人類(宇宙人含む)。背びれが弱点だ!と、空飛ぶバイクとパワードスーツで攻撃する。そして、罠を仕掛けたところまで追い込んで(いつ仕掛けた?)、ついに仕留めたのだった。しかし、すぐ近くに2万年も生き延びて超大型へと成長したゴジラが現れた!人類危うし・・・
ゴジラ映画初のアニメ作品。しかも現代ではなく、2万年後という設定なので、恐竜時代のような未来の地球を楽しめます。戦闘シーンは迫力があるとはいえ、ゴジラの動きが鈍く、歩いているようには思えないという欠点も。最後には、え、何て中途半端な終わり方?と、呆然としてしまいました。なぜなら3部作の第1部だということを全く知らなかったからです。エンドロールが始まると同時に席を立つ人がいましたけど、最後まで見届けないと危険。謎の少女も登場するし、2作目が5月に公開されるという予告付きですよ!
〈2017年11月映画館にて〉
【追記:2020.5.2】
どうしても今のコロナ禍と比較してしまう。ヒト型人類は残り4000人。信仰深いエクシル星人のすがる姿、さらには移民を受け入れている地球人の存在。20世紀末にゴジラが登場してからグローバルというか、寛容性が高くなっていたのですね。
さらにはネット(?)での怪文書がすぐに削除されたり、委員会が強大な権力を持っていたり、「口減らしをしたいだけだろ」という言葉に現れているように、老いた者、災いの耐性が無い者は死んでもかまわない発想など、現在の状況に通ずるものがあった。
地球上の支配者となった人間。それは単なる驕りにしか過ぎない。必ず生存を脅かすナニカが現れるのだ。緊急事態宣言が発出されてから、時折“絶望感”が頭を過ったりしたのですが、この作品のラストの印象がそうさせたのでしょう。2作目、3作目を見て、元気つけなければ・・・
バカにするつもりでネタとして観たのに…
「シン•ゴジラ」の後で誰がアニメのゴジラなんか見るんだよ!と思っていました。
公開当時、東宝系の映画館ではかなりしつこく宣伝しているのを見て、こんなの絶対面白くないだろ!と思っていました。
で、netflixで見られると言うのでバカにするつもりでネタとして見ようとしました。
ところがどっこい、これがなかなかの良質なハードSFでした。
地球に突如ゴジラが現れ、地球侵略を狙っていた宇宙人たちが助太刀に入るも太刀打ちできず、その宇宙人たちも地球人と一緒に行く宛のない宇宙の旅へ逃げている、という世界観。
地球を捨てて巨大宇宙船で人類が暮らすという設定は初代「マクロス」や「Blue Gender」などにありましたが、今作では地球人と二種類の宇宙人という三つの種族がそれぞれの思惑を抱えながら巨大宇宙船内に共存しています。
一昔前のSFではなぜか必ず規則無視のならず者や無鉄砲者、そして道を切り開こうとする若者を阻む既得権層などが出てきますが、この作品ではそれぞれの立場がそれぞれの思惑を腹に持ち、お互い牽制しながらも、ゴジラ討伐という一つの目的に向かっていく姿が描かれています。
これは「シン・ゴジラ」で庵野監督が描いた、"任務のために一致団結し足を引っ張る者がいない"展開と共通しています。そのため、観ていてスッキリしていてとにかく気持ちがいいです!
2作目3作目はそれぞれの宇宙人の思惑が露見してきて、まあそうなるだろね…、というありがちな展開で段々トーンダウンしていきますが、今作ではそれぞれの立場の者が一致団結して全力で戦うという、「シン・ゴジラ」にでも感じたカタルシスを感じさせてくれる傑作でした!
SF闇鍋
アクション多めの大衆エンタメ作品
シンゴジラのあとで、ハードルのめちゃくちゃ上がったゴジラ映画を作るという
なかなか挑戦的な作品である
方向性としてはゴジラをよりハードSFよりに仕立て
シンゴジラとは異なるアプローチでゴジラを演出している
声優さんも豪華、3DCGで日本のアニメーションを実現、音楽もよい
欠点とみるか、作品の最も評価すべき点と捉えるかは人によるが
まぁなにせ設定がてんこ盛りでやや難解
この手の作品が好きならわかると思うが
敵性生命体に追われて地球外へ恒星間航行は「シドニアの騎士」と既視感を覚えるし
年寄りを口減らしに船外へ、なんてのも割とよくあるネタ
SF闇鍋感がすごい(褒め言葉)
個人的には悪くない
演出は赤点、怪獣映画で対比物となるビルやら人間やらわかりやすいものがないので、過去最大のゴジラと言われてもピンとこない。
歩いてビルや家屋壊してなんぼのゴジラが、鈍重でバリア付きのビーム砲台では倒してもカタルシスがない
言いたいことは言えている
ゴジラの神々しさ、窮地に立たされる戦闘部隊、地球の人々がどんな思いで過ごしてきたか…、3作目まで楽しめる情報は揃っています。
物足りなさを感じてるレビューが多いですが、あくまで1作目なので、次回に期待です。
さらば〜地球よ〜🎶的なゴジラ
ゴジラをモチーフにし、人類の存続と滅亡をかけたSFアニメ作品。
純粋なゴジラ映画で幼少期から育った者としては、チョット方向性は違いますが、圧倒的で脈略がない破壊力は、シン・ゴジラからの系統を受け継いでいました。
ストーリーとしては、アニメ映画らしい場面設定で、ヤマトとゴジラがミックスされたような内容。やや、前半は中弛みかな…。
あの鳴き声は、健在でしたが、ゴジラのテーマがなくなったのは、やっぱり寂しい。最後のゴジラは、もう僕達の知ってるゴジラを超えていて、異次元のゴジラになっていました。
三部作のようだけど、次を観るかどうかは迷うところ…。
ゴジラ×SFがやりたかった
多分アニメならではということで、これまでゴジラであまりなかったと思われるSFがやりたかったのかなっと感じました。見せる絵を重視していて流石に綺麗だなぁっと感心しました。その分ストーリーは二の次、三の次になっちゃってるのが残念。
作品を観る時に何を重視するかで変わってくるとは思うのですが、絵のクオリティはかなり高かったと思います。爆発とかメッチャリアルでしたし。ホバークラフト?で飛び回ってゴジラに攻撃するっていうこれまでにない場面を見せたかった。今までにないアニメならではの描写で見せたかった。本作の楽しみ方はそこにつきると思われます。
だからというのも変な話ですが、どうしてもストーリーは粗くなってしまってましたね。個人的に気になったのはキャラクターの弱さでしょうか?アニメだけに限る事ではないのですが、キャラクターって大事ですよね。
主人公がゴジラ憎しだけで全く好感を得ることができない事も問題がなんですが、ストーリーを好意的に考えるとあの人型宇宙人が何か企んでて、わざと残念な人格の主人公を推していた・・・とかなのかな?
まぁ、個人的にはゴジラには街を破壊してほしいという希望があるので本作は微妙だったのですが、番外編として綺麗なアニメーションを楽しめればいいのではないのでしょうか?
やっぱ違和感が……
庵野監督の「シン・ゴジラ」は素晴らしいけど、世界では通じない。というか最初っから日本のゴジラの文脈で作られた作品で、それはそれで「ゴジラ」として正しいし、だからこそ日本であれだけのヒットになったと思う。
対して本作は、ゴジラのデザイン、アニメ作品であることなど、明らかに世界のマーケットを視野に入れた「輸出用ゴジラ」なんだなっていう印象だった。
それ自体は悪いとは思わないし、日本がギャレス版やパシフィックリムなどハリウッドの大資本で作られたゴジラに対抗するならアニメしかないってのも分かる。
ただ、アニメのゴジラにはやっぱ違和感があるんだよなー。
ストーリーにも主人公にも乗れないし、SF設定の方も「あれ?」って思うところがあったし、(´ε`;)ウーン…って感じ。
まぁ、3部作の一本目だから今後の展開を観ないと何とも言えないけども。
3部作というのを知らないでみてしまった。 なーんだ、続きがあるとい...
3部作というのを知らないでみてしまった。
なーんだ、続きがあるということは結局はゴジラを倒してよかったよかった・・という映画か。
最後に300mゴジラが出てきて絶望で終わるというのならインパクトを残してそのまま終わるということでまたそれも良かったのだが・・・
「カッコいい」が無い
作中に「カッコいいな」と思える物が1つも無い
乗り物、武器、服、キャラクター、怪獣、セリフ
全てに「カッコいい」が欠けている
子供じみた感想ですが、好きになるキッカケ・夢中になれる物これらが欠けています
怪獣惑星は心の中の五歳児を満足させてくれなかった
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