「既視感と色んなSF 物からの剽窃だけで出来た映画です。」GODZILLA 怪獣惑星 ケオマさんの映画レビュー(感想・評価)
既視感と色んなSF 物からの剽窃だけで出来た映画です。
まず、メカニズムデザインがどこかで見たような物ばかり、例えば移民船は宇宙貨物船レムナント6やさよならジュピター、揚陸挺はエイリアンシリーズ、翼竜怪獣はドラゴンスレイヤー、拳銃はスペース1999、パワードスーツはマクロス、などどこかで見た感じのイメージの羅列。
移民船が地球に引き返すのは良しとしても、20年間も旅をしてきたのに、地球への帰還はあっという間なのもいただけない。それなら移民予定地に数日で到着も出来たはずではなかろうか?。
やたらと激アツな主役の意見にはちっとも賛同出来ないし、(GODZILLAを倒すより月面に基地を作って様子を見る方が賢い、という登場人物の意見は激しく同意、この映画で感心したのはここだけ)そもそもこいつの思いつきでたまたまGODZILLAを倒せたからよいが、それなら地球が怪獣の星になる前に倒せるはずでは?と思ってしまい、全く説得力が無い。核爆弾数千発て倒せなかったGODZILLAがなぜ電磁波撹乱で倒せると確信したんだかも良くわからない。
異星人と一緒に宇宙をさまよってたのだから、一人くらい混血になっててもおかしくなさそうだが、何故かそういう事はなさそうだし、絶え間ない飢えに苦しみに耐えきれず、とセリフがあるわりにみんなそこそこの体格だし、細かいところが気になりすぎて感情移入出来ない。死んだ乗組員さえも食料にしてますよーくらいのハードさがないと、果てしない絶望の旅の厳しさは描けないのではないだろうか?。
タイトルバックのオール怪獣に地球が破壊されるところこそ丁寧に描くべきではなかっただろうか?。
全体的な設定は地球の長い午後という名作SF のパクりだし、結局はメカGODZILLAとかのかつてのキャラクター頼みの映画造りをするならもっと知恵を出しあって映画にしないとダメダメです。
0点の映画です。