アンチポルノのレビュー・感想・評価
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冨手麻妙のぶっ壊れ方はなかなか見応えがあった。 現実か虚構か分から...
なにこれ?あっ園子温か!納得
初鑑賞
エログロナンセンスの鬼才園子温監督作品
良く言えばいたってシュール
率直に言えば相変わらずの悪趣味
酷評の嵐だがそれでも『自殺サークル』よりマシ
園子温の平均的作品
セリフも裸もなにもかも園子温そのもの
低予算だと言い訳したらしいが心配するな立派な園子温ワールドだ
78分と短いだけ良心的
『よこがお』だけでなく今作でも犬に扮した筒井真理子の熱演光る
主演の冨手麻妙は決してミスキャストではない
淫語飛び交う食卓のシーンが好き
最初の10分くらいですぐに観るのをやめた人もいるだろう
なんのためにカネを払った
園子温を擁護するわけじゃないが馬鹿げている
コント55号が面白かった要素の一つが年下の欽ちゃんがツッコミで年上の二郎さんがボケだったから
逆だと胸糞悪くなる
クソも単体だとギョッとするし汚いけどそれがあまりにも大量だと感覚が麻痺してたいして汚いと感じなくなる
でもくさいという事実は変わらない
カット!興醒めする演出
出口はどこ?はい終わり
出口はあちらです
ロマンポルノ
この国の女は誰一人として、自由を使いこなせていない
園子温という名前が飛び込んできたので、何の予備知識もなく、とりあえず、日本映画専門チャンネルにて録画して見ました。
「園子温なんだから普通じゃないだろう」と思って見たものの、予想外の衝撃的映像で、ストーリーを理解するのは無理でした。
アートなのか?文学なのか?哲学なのか?前衛演劇なのか?
京子の心象風景(潜在意識や抑圧やトラウマなど)を描いたら、あのような表現になったのか?
映像はビビッドで原色を使ったインテリアで固められ、売女(ばいた)という言葉がひつこいぐらいに何度も発せられ、裸になって四つん這いになり犬となるシーンもあるが、決して、エロくはありません。
ところで、2016年11月20日で日活が生誕45周年を迎えたそうで、ロマンポルノの「リブートプロジェクト」として、「ロマンポルノ」を撮ったことのない、日本映画の人気監督5人によって、オリジナル作品が撮りおろされたらしいです。この「アンチポルノ」はその一作品。
園子温は、この企画に対して乗り気ではなかったらしく、一度は断ったとか。いきなりのオファーで「はぁ? なんで、ポルノを撮らなきゃならんのだ?」という気持ちだったのでしょう。
その経緯を知ると、映画の中のメッセージも少しだけ見えてきたような気がしました。
「ああ、だから、反ポルノとしてこの映画を作ったんだな」と。
タイトルも「アンチポルノ」
10分間に一度、濡れ場があること、上映時間は70分前後、完全オリジナル作品であること、などの条件が課されており、確かに、全部クリアーしてる……。
「この国の女は誰一人として、自由を使いこなせていない」
含蓄のあるテーマ。
女性に花を持たせた、フェミニスト色のある映画かもしれない。
途中、冨手麻妙と筒井真理子のSとMが何度か逆転するところがあるのですが、Sにおいても、Mにおいても、筒井真理子の方が格段、上でした。
換気扇のプロペラが回る隙間から光が射し込む真っ黄色な部屋。大きなパ...
換気扇のプロペラが回る隙間から光が射し込む真っ黄色な部屋。大きなパネルと絵筆があったりアトリエのよう。…妙に演技がかった話し方をするなあと思って観ていたらカットがかかる。筒井真理子が劇中劇のマネージャー役をやってるのだけれど高い演技力。
豹変してみせる性格悪りぃベテラン女優の感じとかもすごい。
主演女優の冨手麻紗も女優としてすごい良いと思った。
途中まではすごく良かったんだけど、終盤がやばかった。
監督のみの世界。
アンチポルノはフェミニズム⁈
でもないよね。
女優ばっかりのシーンの後、見事に男性ばっかりの撮影スタッフがドヤドヤと乱入。
この監督の映画は2本目、もひとつ入り込めない。
多分それを求められていない。
エロスが主題とも思えない。
筒井真理子さん大好きです
冨手麻妙を私は知らない。まぁそれはどぅでも良くて
筒井真理子さん大好きなんです。本来なら映画館に足を運んで観たかったのですがタイミングが合わず無理でした。スンマセン監督&真理子様。園子温監督いきますね〜作品としては申し分なく楽しめました。
最初の10分がややしんどかったですが、そこからは
映画の中に入り込めましたので満足です。ただ筒井真理子さんが不憫に思えてそれが映画とわかっていても
やや辛く何故この仕事を受けたのかなぁ〜などと思ってしまいまして・・だいたい冨手麻妙さんグラビアアイドルと思って見てました。難しいです。
素人の私には全く分からない世界を
少し少し垣間見える形が楽しく嬉しく素人って
いいなぁと思いますよ本当に。
ややこしい世界に入らなければ
ケーキに顔突っ込まなくてもいいし
なんだかカラフルな色の液体浴びなくていいのに
園子温監督の作品はこれからも観ると思いますが
グラビアアイドル作品の連発はチョット厳しいです。
ただ今回のこの作品は楽しめました。
ありがとうございます。
売女であることを引き受ける
生殖機能が影響して、女性の身体やそれから発するオーラが男性を魅了する。それが前提となって社会が機能していることは誰も否定できない。おそらく多くの女性は、成長過程のどこかでそのことに気がつき、その理を引き受けて自分の人生を切り開いてゆくのだろう。
同じ台詞を言っていても、典子と京子とでは説得力が違う。真打と前座が同じ噺をしても、観客に伝わるイメージが全く違うのと同様に。既に売女の覚悟がある典子に対して、既に成熟した身体を手にしながらその覚悟が定まらない京子の台詞は全て上滑っている。
彼女の世界には父親以外に男性が現れない。彼女の認識する世界の外に男性(映画スタッフ)がいるが、彼らと対等に渡り合えない。男性と対するためのカードを持ちながら、コントロールできない(或いはコントロールすることを恐れている)からだ。
底が見えない女性の本質に気が付き始め、それに恐怖する少女の感覚を、この映画は疑似体験させてくれる。
冨手麻妙の演技は筒井真理子のそれと比べて拙い。先述した映画のテーマを踏まえれば、女優として成長過程にある未熟な演技だからこそ、観客に感動が届くのだと思う。筒井真理子の達者な演技との差分が大きいほどに。監督の演出はキャスティングから始まっているのだ。
冨手麻妙の時間がこの映画に凍結して、保存されている。彼女のキャリアが積み重ねられ、いつかこの映画を懐かしむときが来ることを願ってやまない。
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