「指使いの魔術師」ホワイトリリー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
指使いの魔術師
陶芸教室という閉鎖的な空間ではあるが、どこか道を拓こうとするはるか。家でも学校でも居場所がなくなり失意の思いで飛び込んできて以来、二人の女性の危険な関係が深まってきていたのだが、連れ込む男に嫉妬しつつも「先生の全てを受け入れる」約束をしたがために口出しできないままでいた。壁に耳を当て、男女の営みに嫉妬心交じりで興奮し自分を慰める日々が続いていた。
いやらしい演技も映像もすべて受け入れると、ホラー気味であるストーリーも心地よく感じられる。ユリという官能作品でもあるが、陶芸の登紀子先生の鬼になったかのような心理描写も面白い。なんといってもBGMがホラーなのだ。どっきりさせる効果音がない代わりにピチャピチャといやらしい効果音も満載。
二階堂悟(25)の出現によって三角関係とも四角関係ともとれるドロドロの心理変化。チャラい男から逞しい男への変化も見逃せない。これも登紀子先生のなせる業なのか、怖い女から弱い女を守りたくなるような展開でもあった。濡れ場はさすがのロマンポルノなのだが、色んな体位を試みてるところも凄い。特に神社の裏での駅弁が・・・
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