「三成の動機の描写不足感が否めない。」関ヶ原 takaさんの映画レビュー(感想・評価)
三成の動機の描写不足感が否めない。
岡田准一演じる三成のこの大戦にかける
動機の描写がいまひとつ欠ける気がした。
現に同行した知人は解らないといった感想だった。
みなさん記載の通り、歴史を勉強した者のみ
視聴に耐えうるものでありジャニーズ岡田准一を
観たいが為の女性ファンは完全に置き去りにされるだろう。
2時間半という比較的長い作品内で
大戦中、大人数のエキストラも実写で
かつ爆破も本物の撮影の徹底したリアルな描写に
製作陣のこだわりを感じた。
(左近のくだりの爆破で最後の最後のCGは頂けなかった)
また今作は役所広司演じる家康の
なんとも言えぬ迫力を堪能すべき点で評価が変わる。
三成と家康の仲の悪い描写もとある件のみで
しかも家康が部下の前で丁寧に話すのみ。
映画なので丁寧に話すのではなく画で
観客に悟らせてほしいのだが。
三成の豊臣家への恩義。
また三成と左近との上下のない家臣の関係性。
家康と三成との確執。
小早川の心情の変化。
(史実において動かぬ小早川は家康の使いに迫られたとある)
以上の人物に絞り描写していれば観客にも
わかりやすく伝わったと思う。
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