劇場公開日 2017年8月26日

  • 予告編を見る

「期待してたのに…」関ヶ原 おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0期待してたのに…

2017年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

ただでさえ人気の戦国時代、中でも天下分け目の関ヶ原を、再評価されつつある石田三成にスポットを当て、岡田准一くん主演で描くとあれば、期待するなというほうが無理です。そんなわけで公開前から楽しみにしていて、やっと見ることができました!

それなのに、なんでしょうか、この虚しさは…。本格的に描こうとしているのはわかりますが、正直言って映画としておもしろくないです。関ヶ原の合戦に至る経緯を学ぶ、歴史学習のようでした。しかも、いろいろと端折ったダイジェストを、方言と早口の台詞ラッシュで見せられるので、ある程度の歴史知識をもって脳内で補完しないとついていけません。一方で、有村架純さん演じる初芽は、確かにかわいいですが、本作に必要だったのかと思えてしまいました。

そして疑問なのは、本作は何を描きたかったのかということ。タイトルどおり、関ヶ原の合戦そのものと、そこに至るプロセスを描きたかったのでしょうか。でも、それを2時間程度で詳しく描くのはどだい無理なこと。では、石田三成の生き様を描きたかったのでしょうか。それなら、もっと三成にフォーカスして、人となりが浮き彫りになるような脚本にしてもよかったのではないでしょうか。

結局、最も印象的だったのは、役所広司さん演じる家康の憎らしいまでの圧倒的存在感。あれ?ひょっとして最後は家康の総取りってことを描いたってこと?だとしたら、まんまとやられました!(笑)

おじゃる