劇場公開日 2017年8月26日

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「司馬遼太郎の関ヶ原」関ヶ原 しゃかーんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0司馬遼太郎の関ヶ原

2017年8月27日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

正義感に溢れるが、不器用な石田三成。天下の為なら徴略、裏切りなんでもござれの徳川家康、この二人を両極におき物語は展開していく。司馬遼太郎は家康が嫌いなのか?と思わせるほどの家康の悪者感がすごい。それを家康役の役所広司がさらに引き立てる。難しい言葉が多く、かつ捲し立て、さらに訛るという聞きづらさMAX。だがそれが臨場感を出している。雰囲気は伝わるので問題ないが、言葉に関しては自分のボキャブラリーのなさに嘆く。関ヶ原の戦いはたったの6時間で決着がついたが、そこに至るまでの駆け引きなどがうまく描かれている。この物語の第二の主要人物は西側と東側の忍者たちであり、家康と三成の情報合戦に一役も二役もかっている。途中、同じ忍が誰に使えているのか分からなくなったりもした。なんにせよ、とても良い歴史映画であり、歴史、日本史好きにはたまらないであろう。日本の未来を決定付けた関ヶ原、その一つの解釈。また日本史を勉強し直したくなること間違いなし。

しゃかーん