映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
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新宿ピカデリーにて観賞
池松壮亮は優れた俳優だ。
石橋静河は大器を感じさせる。
この2人の並ぶ姿は非常に画になる。2人の演技も「孤独な底辺」に説得力がある。
でも、この作品の作り手は、2人から情念を引き出せなかった。ただの取り留めない話に終わってしまった。
後半は特に取り留めなく場面を重ねるだけだ。「がんばれ~」の歌の宣伝車と驚き目を合わせる2人のシーンで終わっておれば、どれだけ良かったか。
本作と似た『オーバーフェンス』では、孤独で底辺な2人が結ばれた先には歓喜があった。本作の2人には何も無い。成長も、変化も、熱も、何も。
監督はスマホや原発など社会批評を時々入れてくるが、2人の関係を描く上のでは、そんなものはノイズでしかない。
そんなものや綺麗な絵図らはどうでも良いから、お互いがどのように感じているかをもっと描いて欲しかった。
他にも騒音に悩むサラリーマン、アニメーション、仕事に頑張る元彼など無駄なものが多過ぎる。建設現場をネガティブに描きすぎなのも、見下した視点を感じなくもない。
田中哲司のダメ感は良いが、チャックネタがくどい。
死ぬまで生きてやる
詩集の映像化作品。どんな雰囲気になのか全く想像がつかず、楽しみにしていました。
見終わったあとに、優しい気持ちになれる作品でした。石橋さんのナレーションは、絶望を含んだ落ち着いた声で言葉で心に刺さるものがありました。また、石橋さんの涙は心の芯から流れるような純粋さがありました。そして、池松さんの表現力には脱帽です。その場の不安をかき消すようにウワーッと話すときの作り出す空気、何も話さないときの表情、メールなどを見て瞬間的に出す声の純粋さ。
メッセージ性の強い作品だったので、何度も見て噛み締めたいです。
決して後ろは向かない
観終わったあと、世界がいつもより明るく見えた。人ごとに思えないすぐ隣の出来事を見てるかのよう。
普段周りのことなんて見ることが少ないけど、この映画を観終わってからは今までより景色とか空とか色んなものを見たいと思った。
死ぬまで生きる
夜空はいつでも最高密度の青色だ、舞台挨拶完成披露上映会へ。今時の若者の心情とか不安とかがうまく描かれていて面白かった。細かい説明は野暮で間引かれた感じがいい、アズミハルコ観た時と同じ感じで数回観るともっと沁み渡るな。
よかった
都会で孤独を抱えて生きて行く若者のお話で、貧しく辛そうだった。主役の男女が個性がそっくりで自問自答しているようであった。
最近オレもギックリ腰をやってしまったので、土方の同僚のおじさんに一番親近感を抱いた。現場で働くにしてもせめて重機の資格を取って、パワーショベルやブルドーザーを運転できる立場になりたい。
アパートの隣のおじいさんに本を借りるところがとてもよかった。
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