映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
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詩が原作だけあって、演出に期待しながら見たのですが、思ってたような...
詩が原作だけあって、演出に期待しながら見たのですが、思ってたような感じではなくて残念。
かと思えば、予告で流れたミイラズの主題歌が、合ってない気がするなあっと思っていたら、一番主題歌の流れるエンドロールがグッとくるという、不思議な映画でした。
石橋静河を知った
詩集を原作に映画化って無茶だろうと思って観に行ってなかったのね。でも詩は読んだりした方がいいかなと思うところあって、じゃあって感じで観に行ったの。
そしたら面白かった。これ脚本が凄いわ。池松壮亮と石橋静河が詩みたいなことばっかり言ってるから話が進まないんだけど、そこが良い。そうは言っても進んでくところが良い。
池松壮亮と石橋静河が置かれた状況がキツイんだよね。「それでも頑張れ」って話なんだけど、休みの日にミニシアターで映画観てる人は軽々にそんなこと言えねえよなって気分になってくるの。
石橋静河の表情と声が良かったな。演技もうまいと思う。ただ門脇麦とかぶるんだよね。どっちか一人いればいいかも。
スベりたおしムービー
「舟を編む」がすごく面白かったし好きな映画なので、とても同じ監督の映画と思えない。
初っ端からスベってて、こっちこそ嫌な予感したけど、最後までスベりたおしだった。
男性主要キャストは好きな俳優ばっかりで期待したけど、登場人物のキャラクターが魅力的じゃなかった。というより、一見個性的風なようで、キャラクターが描けてなくて、薄っぺらかったー。
気持ち不在でセリフだけ喋らせてる感じ。上滑りしてて、何も伝わってこなかった。
キャラクターとか物語とかじゃなくて、雰囲気を楽しめってなら、もっとセンス良く作ってくれ。
居酒屋の喧騒とか、スマホと睨めっこの都会人の描写とかとにかくダサいよ。やめてよ。学生の自主制作映画臭。
そう、とにかくダサかった!!これに尽きます。
みんな冷たくて近い
パーソナルスペースがない。みんな近くて冷たい。他人ばかり。承認する無視。私が東京で感じた感覚と、お気に入りの詩人、最果タヒWORLD が絶妙に表現されていて嬉しかった。いつでも死や不安は側に居る。
好き嫌いは分かれそうだけど。とてもいい映画
割と淡々と話しは進んで行くが、登場人物たちがとてもリアルに感じた。
東京にこういう人たちいるよなー!と思う。
池松壮亮の演技はやはり素晴らしい。
生々しいラブシーンがあるわけではなくとも、池松壮亮の色気が出ていた。
東京の青空。
最果タヒの詩は読んだことがない。しかし凄い名前だな(^^;
タイトルが冒頭の詩の中に出てくる。ヒロインが語る台詞が
詩調だったのはそういうことかと観てから気がついたのだが、
映画初主演という石橋静河の演技は骨太で、詩を映像化した
監督のチャレンジはほぼ成功している。ただ東京で生きるだ
死ぬだの考え方には閉塞感が強く憂鬱に苛まれる部分が多い。
中高年日雇い労働者の現実、とりわけ田中哲司の腰痛は自分
にまで達する痛みに感じ取れたし、インテリ爺さんがある日
突然亡くなっていることもリアルだが、そんな生き辛い毎日
を懸命に生きている主人公達若者を応援したい気持ちになる。
タイトルは秀逸
嫌いじゃないけど特別良くもなかったかな。つまり普通。
台詞もタイトルを超える詩的なものもなかったかと。(原作は詩集)
出てくる役者が揃いもそろって“棒読み風抑揚ない系(持味)”。主役の女の子はただ下手なのか監督からの棒読み風に従っただけなのか?ちょっとよくわからないところがありましたけど。。。
ちなみに、私の中の“棒読み風抑揚ない系(持味)役者の代表格は浅野忠信と松田龍平。
シーンの途中にパラパラアニメ風の絵になるのだけど絵になるのはまあ良しとしても犬の悲しい物語ではなくてもいいんじゃないかってゆーあのシーンの意図を監督に問いたい。
それから一応ラブストーリー?なのにラブシーンがない。これはきっとあえてなんだと思うのだけど、そこはよかったなぁ。
補足:私は浅野忠信も松田龍平も好きな役者さんです☺️
生死
観ているうちは、あっさりしている映画だなと思って観ていたが、上映後になってみると生死について考えさせられた映画だった。
主人公の池松壮亮さんの自然すぎる変わった人の役はすごいハマっていて面白かった。
石橋静可さんの冷静だけど心の内にある願望や欲が上手く表に出されていてすごく人間味を感じました。
劇中で身近な人の死があるシーンは周りの人の様々な感情が表現されててリアルだなあと思った。
日常で些細な事でも幸せを感じて、生きている実感をちゃんと感じていきたいと思いました。
印象に残ったところ
・前半で松田龍平が死に、複雑だか、2人の関係が深まっていく
・田中哲司さんが惚れやすい性格笑
・石橋静可の家に池松壮亮が会いたいと言って走って向かうが女子寮で入れなかった所 笑
・女子寮で入れなかったが、朝までずっと近くで座って待っていた池松壮亮さん笑
・劇中何回も出てくる路上ミュージシャンの女の人の、東京の歌 「がんばーれー!」
・隣の部屋のおじいさんが死んで、池松壮亮さん演じる人物が悲の感情を出した
現代の若者なら誰もが共感できる部分があると思う
人によって色々感じるところがあると思うけれども、観て良かったと思う。
予告編を観ると恋愛映画と書かれてあり、確かにその通りなのだろうけれども、なんというか、もうちょっとこう、深いようでいて浅いような、難しいようであって単純なような、そんな作品。何かを得られたような感じもするし、何も得られなかったような感じもする。でも何か心に残っているような気がする。不思議な感覚。
住んでると少し違う
私も地方出身で新宿住まいです。
共感するところも、先週歩いた風景には感銘した。
でも、東京すくなくても新宿も渋谷も一面にすぎない感じ多すぎ××
ヒロインの演技が微妙なのも世界に入り込めない。
隣の老人、隣の神経質男、謎の同級生とか、、意味ないエピソードや脇役多すぎ××
二人をもっと掘り下げてほしかった。。
新宿ピカデリー
池松君が出演、ストーリーもとってもよさそう これは見に行かねばだな...
池松君が出演、ストーリーもとってもよさそう
これは見に行かねばだな、と思って今日のレイトショーでみてきた。
率直な感想は…DVD買おうかな、と悩むほどによかった。
好きだったシーンは池松くんの走ってきたのに入れなくて
えぇ?!っていうリアクションと、2人乗り、テレビを二人で見ているシーン、です。
特に最後のテレビ見ているシーンはなんかわからんまま
めっちゃ感動して泣きそうになって
あれ、なんで泣きそうになっとんだろやばいやばいと思ってたら
主人公が泣きだしたからもうだめだってもらい泣き。
なんであんなに感動したんかはよく説明できん。
詩がもとになってるだけにナレーションやセリフが印象的だった。
パンフレットの角田光代さんの文章も読み応えあり。とりあえず、詩集読まなくちゃ。
夢の街
映画館でフライヤーを見かけた瞬間、
これは絶対に観ようと思いました。
私自身、新宿の歌舞伎町や
渋谷のスクランブル交差点など
都会に憧れ、都会が好きです。
どんな人でも受け入れてくれるような街で、
ネオンがキラキラとして綺麗で、
時には暗闇に引きずり込まれそうな街で、
何も考えず、ただひたすら何の目的もなく
都会を歩くのが好きです。
映像も渋谷新宿が多く、見慣れた景色の中に、
リアルに生きる男女の姿が美しく儚く、強く、
映画を見終わった帰りの道では、
なぜか空を見上げたくなりました。
渋谷の映画館で観たのも良かったなと思います。
都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。
塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。
夜空はいつでも最高密度の青色だ。
きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、誰も愛さない間、きみはきっと世界を嫌いでいい。
そしてだからこそ、この星に、恋愛なんてものはない。
この詩を読んだ時、すんなり言葉が体に入ってくるようでした。
映画も、スッと入ってくるような感じで、都会で生きる生活のリアリティな映像が、とても良かったです。
何かイイことがお起こるかもしれない。
前半は東京で暮らす若者特有のどうしょうもなく出口の見つからない
暗い話が続くのかと思いきや、後半クスっと笑える展開で最後には安心した気持ちで観ていました。
世の中や自分に対する不満、恋人や家族に対する悩みは
いくつになってもつきまとうもの。
考え過ぎたり落ち込んだりとてつもない不安に襲われたり。
夢や目標も持てない淡々とした日々を悶々とやり過ごしながら
何故か自分だけが不幸であるかのように世の中に対してふて腐れていた二十代の頃を思い出されて、懐かしくてもどかしいとても感慨深い気持ちになりました。
いつしか二人の進展を見守る気持ちで観ていましたが
最後にはふとしたことで笑いを一緒に分かち合う二人の関係が
とても羨ましく思えました。
で、この二人が早く結ばれないかなーなんて勝手に想像しちゃいました。ショートヘアで化粧っけがなく無表情でたまに出るぎこちない笑顔の石橋静河さんが好きかも。
静かな時間
主人公の美香。目力と存在感があって、また楽しみな女優さんが増えた。池松壮亮はさすが、映画映えする俳優である。この2人の空気感が最高に合っていて、「今そこにいる2人」を目の前で見ているような気分だった。
ストーリーは静かに静かに、進んで行く。単調といえば単調だが、こういう映画も久しぶりだな、と心を落ち着かせて鑑賞することが出来た。夏の夜に、もう一度見返したくなる映画だと思う。
静かな夜にまた観たくなるような映画
美香を演じた石橋静河の諦念や所在なさ気な演技が良かった。もっと大根なのかと思ったけど、池松壮亮と双璧をなす仕上がりでヒロインをしっかり演じきった。池松くんはこんな役やらせたらうまいね。原案の詩は読んでいないので、予告編見たらもっと悲壮感ある映画なのかと思っていたが、都会の片隅でささやかでも優しさを分かち合える暖かさを感じた映画だった。あの絶妙に下手なストリートミュージシャンの演出は反則やわ(笑)
意外なほどに正統派
とても綺麗で清々しい、原作者の名前とは正反対に生を高らかに謳った映画だなぁという印象です。
自殺した母に捨てられた、と思っている美香は「どうせ私は見捨てられる」という観念に支配されており、だからこそ人を求めるけど恐れてしまう。捨てられて保健所に連れて行かれる犬に自分を重ねるくらいだから、まぁ生きづらい。
そんな美香が、夜に一度突っぱねたのに朝まで居てくれた(つまり、自分を見捨てなかった)慎二との出会いで少しずつ安らぎを得る方向に進んでいく姿はなかなかグッときます。
また、東京の描き方ですが、孤独な世界と言うよりも巨大な逃げ場、もしくは避難所に思えました。美香も慎二も東京に逃げてきたのかな、と想像。美香は実家に居場所がなかったし、慎二も訳ありっぽかったし。そんな場所で出会い、互いの存在が居場所になっていくような後半の流れはなんとも優しい。
はじめはギャグだと思っていた東京の歌がだんだんマジになっていく演出には驚きです。サビの「頑張れ〜」が慎二の心とリンクしたり、あのシンガーが最後にメジャーデビューしたり、ベタなくらい熱くて清く正しく真っ直ぐ。
主人公2人の物語は清々しいけれど、周囲の人たちは哀しみがあり、なかなか味わい深いです。
孤独死してしまったインテリの隣人や、現場の仲間たちとか。慎二に言い寄った同級生は東京でも居場所がなくNYまで逃げるけど、まぁ逃げきれないだろうな〜なんて思ったりしました。
慎二の背景と変化がもう少し丁寧に描かれていれば、とも思いましたが、語りすぎないくらいがちょうど良かったのかな。美香を好きになった気持ちが虚無に陥っていた彼を変えたのでしょう。
終盤に美香と慎二が自転車で2人乗りするシーンがありますが、何故かとても美しく感じ、心に残っています。
余白
異常なくらい恋愛に嫌悪感を抱いている美香が、自然と本音を打ち明けられる慎司に恋をしていくのが、ドラマや映画の非日常な恋愛ではなく、日常ありふれていそうな恋愛で見やすく感じた。それによって、客が考える余白ができていて、映画の中に持っていかれる感覚が好きな私も、この余白がとても心地よかった。
また、批判的な意見もある、片方の画面を黒くする演出。私は好きだった。効果がどうとか言われると、素人の私はあまりわからないのだが、映画の中の人間に感情移入している客としては、その人が見ているのと同じ映像が見られることは嬉しいし、その後も感情を追いやすくなる気がする。
出会えてよかった。
最高な孤独たちのラブストーリー
普通じゃない、でもこの世界にはいるような孤独な者たち。
都会で生きづらく息苦しい毎日とたまに死。
そこで出会った2人、
「俺ってへンだから」と言うと
「じゃあ、私と一緒だ」と返せる愛しさ。そこにズキューンときました。
出会ってキスしてセックスしてそんなありきたりなよくあるラブストーリーではありません、そこもよかった。
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