「「ラヴ」というレプリカントについて」ブレードランナー 2049 せるりさんの映画レビュー(感想・評価)
「ラヴ」というレプリカントについて
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ウォレスの命令を確実にこなす、冷徹な存在をとして描かれている反面、折々で涙を流すなど「感情」を示唆する描写があって、その心中を察するに余りある。
これこそが新型レプリカントの対峙するであろう状態で、あまりにも残酷すぎる。
最後のシーン、Kを倒したと思い込んでデッカードの元に戻った際の無邪気にも見える笑顔は、胸をえぐられるような気持ちになった。
前作のロイやレイチェルやゾーラ、今作のKやジョイの葛藤は比較的分かりやすく、共感も得やすい。
でも、本当の深淵はこちらが気付けないような形でひそんでいるのかもしれない。
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