「ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に敬意」ブレードランナー 2049 逝ってよし認定委員会さんの映画レビュー(感想・評価)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に敬意
遅ればせながらレンタルで「ブレードランナー2049」を借りて観てみました。本当は映画館で鑑賞する予定だったのですが、残念ながら機を逸してしまいました・・っと言うより本当のところは観るのが怖かったのです。
レトロフューチャーやサイバーパンクという造語を作り出し、SF映画の金字塔ともいわれたリドリースコット監督のブレード・ランナー。もうかれこれ30回以上は鑑賞している、個人的に映画の中では一番好きな作品なのです。
今まで誰もこの映画の続編に手をつけなかった...いや、恐れ多くて手を出せられなかったというのが本音かもしれませんが、この「ブレードランナー2049」が公開されるまでになんと30年もの月日が流れていました。
まずは、この映画の監督を引き受けたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に敬意を表したいです。この映画の上映時間は2時間40分もあります。だいたい、人間の集中力は2時間程度と言われていますので、こんなに長くて飽きないだろうか?と思いましたが実際に見始めると、あっという間にエンディングまで迎えてしまいました。それだけ引き込まれたという事にもなるのでしょうか・・映像的には随所に前作へのオマージュが感じられ、ヴィルヌーヴ自身ブレランのコアなファンである事を感じさせる作品に仕上がっていて、十分に楽しむことができました。途中、サプライズというか年老いたデッカードと若かりし頃のレイチェルが対面する場面があるのですが、思わずショーン・ヤングのそっくりさん登場かと思うほど良くできているシーンで何度も観返してしまいました。これは実際に鑑賞してのお楽しみって所ですが、何はともあれ前作のイメージを崩さずに続編を作り上げたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督に感謝感謝なのでした・・