「人間を人間たらしめるもの」ブレードランナー 2049 アントニーさんの映画レビュー(感想・評価)
人間を人間たらしめるもの
クリックして本文を読む
公開から1ヵ月経ってやっと鑑賞できた。2年ほど前に前作をスクリーニングする機会があり、そのときは映画作品の中に表れる当時のレーシズムを読み取るということをメインテーマとしていたが、人種すらも越えた人間と人造人間(人種にもなぞらえられるが)そして愛について描いたこの作品に非常に考えさせられるものがあった。そのため今作にも非常に期待を寄せていたが、忙しくて時間がとれずに危うく機会を逸してしまうところだった。そして、今回本当に鑑賞できてよかったと、心から思う。
簡単にまとめるならば、前作は人間とレプリカントの恋人関係を、今作は親子関係を主軸に描かれている。
他にも、レプリカントを使役し、"オフワールド"に住む未来(ともすれば現代)の無機質な人間と、両親や愛する人を欲し誰よりも人間らしく生きたレプリカントとの対比も見事であった。
拙生では語り尽くせない示唆に富んだ内容がつまった作品。
コメントする