「ブレラン2049を3回観て」ブレードランナー 2049 やまちゃんの一言さんの映画レビュー(感想・評価)
ブレラン2049を3回観て
ユナイテッドシネマとしまえんで、2回目をIMAXで見た。
何と言ったらいいのだろう。映画を観たというよりは、一つの長いアトラクションライドを乗り終えた、そんな気分だ。
この映画は一作目同様に、見れば見るほど深みが増す映画となるだろう。とても深い映画なので万人には理解されないだろう。しかし一作目同様に「人間の尊厳とは何か、人を愛するとはどういうことか」を突きつけられる映画だ。それを受け止めた人は、ブレラン1とブレラン2049を、一つのロングストーリーとして見続けるだろう。
AI第2元年と言われる今らしい映画だった。内容にリアリティがあり、30年後本当に実現していそうな世界が描かれている。
先日3回目を観た。何だろうか、この違和感は。偽レイチェルが出てきてあっさりバレて、ラブに殺されるあたりから、前作に比べて薄っぺらさが見えてしまった。最後にデッカードが娘を見て笑って終わる唐突さもイマイチだった。しかしそれでも3回は観たくなる、クセになる映画だった。
逆に言えば改めて一作目の重厚さ、緊密な作りに改めて感銘を受けた。恐らくブレラン1は100回は見ているが、何度見てもグッと来る。それは俳優、女優全員の演技がキレており、琴などの斬新な音に乗せてシーンの展開が早い、早い中に作り手のこだわりが凝縮されているからだと思う。だから何度見ても耳に目に心に響くんだと思う。改めて、意識ある若者にまず1作目を見てほしい。
30年前に大学生で、ブレラン1に出会ったオッサンより。