「魅せられはしたが…」ブレードランナー 2049 114645さんの映画レビュー(感想・評価)
魅せられはしたが…
2049年のアメリカを舞台としたSF映画。そうか、2049年かー と公式サイトで予習し鑑賞。
人間が生み出したレプリカント(人造人間)を主役とし、レプリカントならではの目線から非日常的な奇怪さを出し作品に集中させている。人間と人間の敵が登場する作品は人間の敵側を主人公にすることで、人間の愚かさや美しさを強調しているが、只々愚かな人間だけをみせていたのが少し残念。機械は所詮機械、恋愛感情は作り物とみせるシーンが印象的。
公式サイトを見た感じでは、ラストシーンを推していたが、あまり印象に残っていない。
話を理解させるだけの尺を計算して欲しかった。映画を観た後、ゆっくりと理解した上でもう一度観ると、また違った感想になると思う。
主演のライアン・ゴズリング、ハリソン・フォードはそれぞれ良い演技をしていてカッコ良かった。ヒロインのアナ・デ・アルマスは正しく機械のモデルとして相応しく、美しかった。
映像や音響、装飾、CGなどは言わずもがな美しく洗練されていた。ハリウッド映画は今の日本では出来ないことをしているので憧れるが、邦画のように感情移入させて心を揺らすことのできる映画の方が作ってみたいと思える。邦画は邦画らしく世界と戦っていけるように小さな矛を磨いて、増やして、強くして行けば良いと思う。
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