「ディレクターズカット版を待つ!話はそれからだ。」ブレードランナー 2049 さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ディレクターズカット版を待つ!話はそれからだ。
Forget it Jake, it's Chinatown.
一作目が目指そうとしていた、フイルム・ノアールな例の作品にかなり寄せてくるとは意外でした!
ゴズさん、ジャック・ニコルソンそのものじゃん(笑)
あと原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
の物語背景としてあった、核戦争とか(あの破壊された建物にはどっきりしましたね)、ペット(電気羊は何故電気なのか)の件とか、全体的な印象としては、リドスコ監督一作目で省かざるを得なかった、もしくは目指したけどできなかったことを、ようやっとやった印象でした。
リドスコ臭が、邪魔でした。
また妙なシーンがあって、あぁ、これリドスコ監督がまた変にカットしてるって思いましたもん。
そうだなー。
これ、ディレクターズカット版が出るでしょう(出ると信じている)?
いや、出さないと駄目でしょう!
それ観てからだな。
詳しい感想書くのは。
(蛇足)
ネタバレになるのかな?
『ブレードランナー2049』に変なイメージを持たせたらごめんなさい。
Blu-ray出た頃に詳しく語ろうっと。
そもそも「ブレード・ランナ-」の原作である、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」は、SF小説の巨匠である「スタニスワフ・レム」著の掌編集「泰平ヨンシリーズ」の影響が、かなりあるんだよ。
そう、レムとは、「惑星ソラリス」の原作者ですよねー。
もともとレムは、脳(思考)だけになった人間がコンピューターに接続して、いわゆる「電脳化」する話なんかを書いていた。
私が好きな「コングレス未来会議」もレムの原作で、観た方はお分かりになると思うが、夢、現実、妄想、過去、未来と、思考がワープする話だ。
そして、自分が一体、どこに存在しているのか、激しく混乱・不安になる物語を軸に、親子愛などを描いている。
アリ・フォルマン監督、応援してます!
レムがいなかったら、ブレードランナーも、攻殻機動隊も、マトリックスも生まれなかったかもしれない。
哲学者のフランシス福山が「歴史の終わり」という本の中で言っていた。
「歴史は繰り返す」とは、同じ過ちを繰り返してしまう、人間の愚かさを表している言葉ではなく、”経験したことからしか学べない、人間の悲しい性を表している”
目指してるのは、1カ所。
開祖はすげえ。