「「問いかけ」に必ずしも「答え」は必要だったか?」ブレードランナー 2049 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
「問いかけ」に必ずしも「答え」は必要だったか?
確かに『ブレードランナー』の続編を今作るならこれ以上ない出来だと思う。でもヴィルヌーヴは生理に合わない。荘厳で重厚で美麗でそして何より「堅実」で…ただ物々しくて鈍重で冗長ともいえる。ロジャー・ディーキンスの撮影の美麗さだけは否定のしようがないが…
俺はフォロワー作品を観てから本家を観た人間やけん『ブレードランナー』を正当に評価できてない自覚はある。だからこそ『2049』をフェアに評価できると思ったんやけど…前作の「問いかけ」に「答え」を出す必要はないと感じた。こういうのは『フォースの覚醒』だけでいいよ(若干ネタバレか?)…
ライアン・ゴズリングは毎度のことながら良かった。あの空虚な表情によって本作が「個人の物語」であり続けることができたというか…事態が大きくなり過ぎないのが『ブレードランナー』だなと思った
音楽は微妙だったな。前作の冒頭の「チャララララン♪」に匹敵するインパクトのある瞬間は皆無だった。ライアンが2回ピアノに触れるんやけど2回目の時の音がプロフェッショナルの「ポーン」とほぼ同じ音で面白かった
しかしドゥニ・ヴィルヌーヴはほんまに合わんな…はっきり言って面白くないんよな。なんでだろう?
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