「見た後の釈然としない気持ちの正体を考えてみた」ブレードランナー 2049 たまねぎ なきおさんの映画レビュー(感想・評価)
見た後の釈然としない気持ちの正体を考えてみた
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この監督は本当に嫌いな監督だった。
しかし原作と前作の大ファンでもある自分
ヒドい作品になってるのでは、、と思ったがむしろ凄く良い出来でした。
しかし、何か釈然としない。
ストーリーの起承転結はついているし
ビジュアルも良かった
役者も良かった
尺は長すぎだが
悪い作品ではないのに一体何が釈然としないのか。
ふと思ったのは
映画(ストーリー)を見た!というより
架空のドキュメントを見た感じというのか。
土曜か日曜にテレビでやっているあの番組、不幸な目や苦況に立たされている人の人生を追う暗いドキュメント番組をご存じだろうか?
あれを見てしまった後の気持ちに似ている。
何でドキュメントを見た時と同じような気になったのか?
それは映画の世界観があまりに作り込まれ過ぎていて、1つの世界として完結してしまっているからだと思う。
セリフが無くても画だけで大体の事が把握出来てしまう位のディティール。
それは良いことだと思う反面
キャッチーなテーマ曲や映画的なロマンスやアクションがあればもっと『映画』として見れたのだと思う。
なので、この映画を見終わった後のモヤモヤは映画作品を見たというより
リドリースコット氏が考える『来るべき未来の姿』をひたすらに見せられるセミナーに参加してしまったような感じ。
おかげでリドリースコット氏のエイリアンの続編が早く見たくなりました。
そんな作品。
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