劇場公開日 2017年10月27日

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「危惧していた通りの冗長さ」ブレードランナー 2049 猫シャチさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5危惧していた通りの冗長さ

2017年10月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

エイリアン・コヴェナントの出来と、北米での興収不振などからある程度は予想していましたが、やっぱりなーという内容でした。リドスコの掲げるテーマというか方向性は最近の作品と完全に同じ路線を踏襲していて、やりたい事が見え見え。先が見える割にはシナリオのテンポが悪く、おまけに長尺なもんで見ていて退屈です。ハリソンフォードが登場した時、横のご老人が「やっと出たか・・」と思わず呟いてしまったのが全てを物語っていましたね。

映像が凄いのはお金をかけてるのである意味当然と言えば当然。でも新しくインスパイアされる何かはこの映画からは感じられません。VR彼女とか、もう時代の方が追い付いて追い越してしまったネタですし、何で今更そこなんだと。やっぱり、フィリップ・K・ディックの世界観を途中からリドスコが引き継いだからこその、前作の完成度なのでしょう。最初からリドスコのやりたいようにやらせるとこうなるんですね。その意味では庵野監督のエヴァQを彷彿とさせます。

前作のデッカードことハリソン・フォードは、終始仏頂面で陰鬱でも画面を持たせてしまう役者としての存在感がありましたが、ライアン・ゴズリングはちょっとキツかった。彼にはラ・ラ・ランドみたいな役の方が合ってると思います。

猫シャチ