「10年に1本の作品。」ブレードランナー 2049 しゅんいちさんの映画レビュー(感想・評価)
10年に1本の作品。
本日から封切です。
どうしても仕事の関係でレイトショーになったのですけど、おじさん(僕もおじさんなのですけど・・もっとおじさん【おじいちゃん?】が多くて場内がイビキだらけだったのはきつかった)が多かったですねぇ。
で・・まずは、観終わったホヤホヤの感想を率直に!!
「ドルビーアトモスで劇場で観るべき10年・・いや20年に1本の作品です!とはいえ・・SFなので観る人を選ぶ作品かも」
というのが率直な感想ですね。
誰にでも薦められるかどうかは難しいとこです。
設定がかなり細かくて、前作から25年後?の世界という設定なのでその空白の25年を自分なりに補完しなきゃいけないし・・
というか前作はいったい何年前の作品なの?ってくらいに記憶も朧げです。
ただ・・僕も「ブレードランナー」はわりと好きな作品なので何回も観てるのですけど「ディレクターズカット版」とか「最終版」とか・・なんかいろいろ出てて全部のバージョンを観たわけでもないんですよねぇ~
なので・・記憶も曖昧だったのですけど。。
観てるうちに段々と思い出してきて・・段々と記憶が鮮明になっていったのでなんというか凄い映画だと思いました。
う~ん・・
うまく表現できるといいのですけど
例えば、ず~~っと生まれた場所を離れて都会で仕事をしながら生活していくうちに、都会の生活に慣れていき道などもどんどん覚えてきて20年も住んでるとその都会が自分の生まれたとこ以上に記憶の定着がされるのですが・・いざ、実家に帰るとちゃんと忘れてたはずの道などもしっかり覚えてたりして。。
そんな不思議な感覚になりました。
ちょっとダラダラと感想を書いてしまいましたが。
ほんとに、この脚本を書き上げるのは凄く大変だったと思います。綿密に練られた設定や脚本、世界観を丁寧に紡がれて
全てのかかわったスタッフの愛情と熱意で出来上がってる
最高の作品でした。
どこを切り取っても、とても写実的で光と影の使い方がリドリースコット翁のものと思わせながらきっちりとそこにはヴィルヌーヴ監督のものになってます。
継承しつつ、世代交代をきちんとやってのけて、さらに斜め上を行ってます。
ブレードランナーの続編として最高に納得のできる作品になってました。
個人的には今年1番の作品です。
今年は、年初めに「メッセージ」でガツンとやられて「ブレードランナー」で〆られたので、まさにヴィルヌーヴ監督の1年でした。
これだけの作品を作ってくれたスタッフの皆さんにありがとう!って言いたいです。
是非!!最後のエンドロールまでこの音楽にも浸ってほしいです。