ちょっと今から仕事やめてくるのレビュー・感想・評価
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激務経験者です。長文です
以前、主人公と同じ月150時間サビ残の会社に勤めていた身としては良くも悪くも幻想的で女性的な映画だと思いました。私ははまれませんでしたが、ブラックを経験したことがない人がなんとなく大変さを知るぶんにはわかりやすい映画です。
以下気になった点です。
まず昨今では劇中のような絵に書いたようなブラック企業は少ないと思います。
毎朝社訓を大声で読み上げたり、怒号を飛ばしたり、胸ぐらを掴んだり、土下座を強要させたりなどではなく、じわりじわりと圧力をかけ精神を蝕んで思考を奪っていきます。
また150時間残業をしていると仕事終わりに飲みに行ったりする時間はありません。そこはフィクションなので仕方ないと思いますが。
演出は過剰で漫画的です。プライドを度外視した励まし方など作者は男の友情というものをよくわかっていないのかなと思います。先の展開も勘の良いひとなら気付くでしょうし大どんでん返しは期待できません。
友情と夢を絡めた映画なら「きっとうまくいく」、仕事とはなんなのかを問いかけるのなら「生きる」に軍配が上がります。ともかくフィクション色が強くて人を選ぶ映画です
パワハラ、あるよねー
2018/1/13 2回目の鑑賞
3.5点から4.0点にあげました。
展開を知って観ても、逆にその方がシミジミと感じ入るものがありました。
人生は誰のためにあるか?
辛いことや苦しいことでついつい見失うものは多いけど、時折立ち止まって考え直すときに、また観たいと2回目にも感じました。
私の新卒は既に22年前…
当時めちゃくちゃパワハラを受けてて、1年間に1,000回位謝った。夢でもうなされて謝ってた…
毎日死にたくなり、気を緩めると涙が出てきてしまい、私は頭がおかしくなったか、社会不適合者なのかと、当時は本気で思っていた。
辞めれば良い。
そのことにすら気が付けなくなる、あの精神的支配と絶望の恐ろしさ。萎縮し続けると人はマトモな判断すら出来なくなるんだよね。
…土下座のシーンは直視出来なかったな。
今もどこかであんな目に遭ってる人がいると思うと、何だか辛くて。
ちゃんとハッピーエンドで救われました。
工藤くんは地味だけど、良い俳優だね。
そして好きな黒木華が追い詰められて最低なことをする先輩役で、彼女の役にしては化粧とかケバくて身の丈に合ってない感じが役とリアルにリンクしていたのが良いと思いました。
タイトルなし(ネタバレ)
肩のちからが抜ける
そんな映画でした
実家に帰り両親に仕事をやめることを
報告するシーン
お母さんの言葉に涙が出ました。
生きてさえいればなるようになる
ヤマモトのセリフ
自分の人生は大切な人のためにある
本当にそうだなと感じます。
前半は涙し、感動しましたが
後半やラストは,,,という感じでした
とにかく泣けた!
自分を必要する人の為に…
良かったぁ…‼
アロハ男
人が生きる為には希望が必要 私はプラス、欲が無いと生きていけないよ...
いつも心にヤマモトを!
悩めるサラリーマンに見てほしい
私自身、職業に悩み続けていた人だったので、この映画はぐっと心に響きました。とりあえず正社員になることで安心と未来を手に入れた感覚があるかと思いますが、私は実際仕事をしている最中、やりがい、希望を感じることがあまりありませんでした。人生を無駄にいつまで消費しつづけたらいいんだろうって考えていました。
今現在、私は自営業。専門職で収入も増え、やりがいを感じております。
がまんをすることで収入を得る人は多いかと思いますが、仕事を楽しむことで収入を得ている人も世の中にはいるんです。
それを多くの人にわかってもらいたい。
僕の友人は、好きではない仕事(職種)で頑張っています。そのかわり、太ったり、痛風になったり、血圧が200以上になったり、それって幸せなんだろうか?僕が何を言ったって、仕事を辞めずにしがみついてる。家族をもっているので簡単にはいかないと思うが…
この映画を多くの働く人に見てもらい、希望をもってもらいたい。充実感を感じるものを探しだして、覚悟をもって自分に取り組んでほしい、本当にそう願います。
人生、生きていれば毎日必ずいいことがあるはず、感じようとしないだけ
めっちゃ感動!!
んー…
前半、暗くて見るのも辛いシーンが続いて、正直見るのが疲れました。
後半は泣けるシーンだったり、クスッとなるシーンもありましたが…。
最初に現実をすっごい見せてくるわりに、終盤、めちゃくちゃドリーマーだなー、と。羨ましいけれども。
最後のあの終わり方で、そーんなコブクロの暗い歌持ってくる!?って感じ。いや、いい歌なんだけど映画に合わない気がした。
演者は本当によかった。福士蒼汰の関西弁も英語も完璧だし、工藤阿須加も上手い!
ちょつと今から仕事やめてくる
心を解き放つ
工藤阿須加は去年の北川景子主演のテレビドラマで初めて見た俳優で、真面目でお人好しな青年を好演していた。この作品でも同じような青年サラリーマンを演じていたが、テレビドラマよりも深刻な職場で、その分だけ内心の葛藤や心の闇のようなものを出していた。去年より一皮剥けた印象だ。
福士蒼汰は、キムタク主演の「無限の住人」での演技があまりにも冴えなかった反動なのか、この作品では見違えるように生き生きと演じているように見えた。この人の魅力はやはり弾けるような笑顔で、破顔という言葉がこの人ほど似合う男性俳優はいないだろう。
黒木華は相変らず演技が上手だ。職場の力関係を意識しつつ、正気を保つために綱渡りのような生活を送るOLの複雑な内面が伝わってくる。
小池栄子も役柄をそつなくこなしていた。この人は美人で頭もよく、演技も上手い。女の愁いや秘めた狂気みたいなものが備わってくれば一段上の女優になるだろう。
吉田綱太郎がエキセントリックな上司を怪演するブラック企業は、現代の日本ではもはや当たり前に遍在する企業の典型だ。人格を平気で否定し、人前で罵詈讒謗を浴びせて心を砕く上司や社長はたくさん存在する。個人的にも何人も知っている。男もいれば女もいる。その連中は例外なく人格破綻者である。本人の人格が破綻していないと、他人に強く当たることはできないからだ。日本は謂わば、人格破綻者たちが上に立つ、人格破綻者のための国家であるとも言える。
そういった人格破綻者は高圧的に人に命令し、人格を破壊することで上に立つようになる。良心をもった人間は人を傷つけることに躊躇するから、彼らに逆らえない。村八分という言葉に象徴されるように、日本は現代でもムラ社会で、個人の尊厳よりも組織の大義名分が重視される。プライベートの約束を破っても、仕事だからという理由なら許されることが多いのも、そのためだ。憲法は基本的人権の尊重を謳っているが、いまだに基本的人権を尊重しない人間たちばかりがいる国家が日本なのだ。
ブラックな企業にしがみついていなければ生活できない社会は、勿論まともな社会ではないが、世の中にまともな社会というものがあるのかと世界を見渡したとき、先進国のどこにも希望を見出せないことに愕然とする。
ホッブズが著書「リヴァイアサン」でいみじくも指摘したように、この世界が万人の万人に対するたたかいであるなら、善人はもはや生きていけない。それではいけないと民主主義がはじまったのではなかったか。善人が悪人に勝つための心の強さを獲得するのは至難の道だ。しかし悪人の社会から逃げるのは、すこしだけ心を解き放てばできる。
どこまでも善人の二人の青年が、こだわりを捨てて心の自由を獲得することに、爽やかな感動がある。とてもいい作品だと思う。
歯磨き粉のCMのような爽やかな二人
福士蒼汰くんの関西弁が耳障りだし、主役の二人の演技が上手くなくて、開始早々に「ああ〜〜、見る映画失敗した〜〜!」と思ったのが第一印象。
思い切って、映画では関西弁にしないっていうのもありだったのではないかと思ってしまいました。
だけど、2時間のうちに慣れました。
気が付けば、そんなの全然気にならないくらいに、すっかり映画の世界に引き込まれていました。
むしろ、この二人のキャスティングはナイスだったのではないかと、今では思っています。
読んだ原作と設定を変えている部分があるのですが、それはそれで良かった。
青い空、透き通る海。
この景色が美しいから爽やかな気分になったのではありません。
主人公の工藤阿須加くんが前に進むことができたから、清々しい気分になりました。
自分が知らない世界がまだまだある。
そう思わせてくれる設定として、あの場所を選んだのなら、とても共感できます。
過労自殺。
他人事ではありません。
まともなことが考えられなくなってしまう。
過労だけの問題じゃないな。
自殺を考えてしまったというすべての人々に、死のうとする前のたった2時間だけでも費やして、この映画を見てもらいたいなと思いました。
「ちょっと今から仕事やめてくる」
印象的な題名で、それだけでも興味が湧きます。
うまいと思いました。
原作も映画の方も、意地悪く言えば、まだまだ未熟な感じがするけれど、だけどそういう点も若い二人にぴったりな感じがして、好感が持てました。
他の方のレビューを見て、たくさん「頑張ろうって思った」っていうのがあって、いいぞいいぞ、こうやって広がっていけ。
こうやって映画が人を救うことができるかもしれないんだ!って思いました。
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