「最高の友」ちょっと今から仕事やめてくる ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
最高の友
福士くんが主演という事と、予告から世にも奇妙な物語的な雰囲気があったので観てみました。
福士くんが主演の割に工藤くんの方が露出が多い気がしましたが、終わってみると山本の話だったなという気がしました。
私は幸いにもパワハラ上司に出会った事はありませんが、それでもめちゃくちゃサービス残業をやってた時代があって、やっぱり辞めてしましましたね。
自殺するというのは相当なので、実際に周りにいましたし、、、
そうなる前に辞めてしまうのが一番いいと口で言うのは簡単ですが、実際、生活もあったりするので難しい問題です。
映画というよりブラック企業の話になってしまいそうなので映画の話に戻しますと山本がとてもいい奴だった。
笑顔が素敵で、友達思いで前向きで優しい。
絵にかいたような理想の友人で、こんな友人がいたら人生が変わるでしょうね。
でも、こんな山本がいても自殺しようとする青山。
ブラック企業とは恐ろしい、ここまでパワハラな企業が実際にあるのかわからないですが、ニュースを通して仕事を苦に自殺する人は見ますから、あながち外れてはないんでしょう。
ブラック企業の上司を吉田鋼太郎が演じていましたが似合い過ぎてますね。
キャストは意外と少ないんですが、しっかりした作品だったと思います。
物語構成が私は好きでした。
山本を幽霊か、はたまた天使なのか、、、そういう風に思わせる仕掛けが随所にあって最後まで何者だろうって引っ張る。
最後には正体がちゃんと明かされスッキリです。
山本が幽霊でも天使でもなく、生きた人間で良かったなと思いました。
架空の存在が青山を救ったという話だとしたら、実際、そういう事が起きてる世の中で何かやるせない。
それでも少し出来過ぎたストーリですけど、生きてる人が救ったからこそ意味があるのかなと。
エンディングの映像とコブクロの歌がまた良かったですね。
心に染み渡りました。
仕事に疲れている若者よ、ちょっとこの映画を観て今いる会社でいいのか見つめなおしてみては?