「生きるのをやめるくらいなら、仕事なんかやめろ。」ちょっと今から仕事やめてくる たろうのははさんの映画レビュー(感想・評価)
生きるのをやめるくらいなら、仕事なんかやめろ。
見方によってかなり評価の変わる作品だと思います。
パワハラとは、ブラック企業の実情とは、だとか、ヤマモトが一体何者でどんなトリックがあるのか、という見方をするには少し勿体ないです。
最初は主人公の目線で物語を追っていくので、謎(という程の謎ではないですが)が解けてしまったところで興味を失ってしまいそうになりますが、
ふとヤマモト目線で思い返すと、主人公の行動や発言の全てが切なく刺さります。
他にも母親目線、父親目線、上司目線など、色々な方向からのストーリーがあって、
主人公の視野がいかに狭くなっていたか、視野が狭くなるのがどんなに恐ろしい事なのか、というのを考えさせられます。
会社をやめる事は簡単じゃないけれど、簡単じゃなくてもいい。
人は生きているだけで、誰かの支えになっている。
とても心に残る大切な映画でした。
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