「超傑作」ハイエナ・ロード 守銭奴さんの映画レビュー(感想・評価)
超傑作
カナダ映画などはあまりみる機会もないせいか、これも知らなかったが思わぬ掘り出し物だった。
途中退屈する場面もあるが、ラストのたたみかけるような展開がすごい。
最近の戦争映画は只々絶句するばかりのものが多いきがするが、これは人間ドラマとしても素晴らしい。
アフガニスタン情勢、特にこの映画の時期からだいぶたっているので、当時どういうニュースが入ってきていたか詳しく覚えていないし、これで描かれてることは真実に近いのかよくわからないが
それぞれの立場、誇り、退くに退けない状況。それが最悪な結果を招いてしまうわけだが、それが切なく美しくもある。悪い連中(とおぼしき連中)もいるわけだが、それもやはり退くに退けないという感じで最後は泣いてしまった。
正直、我々はアメリカとは違い、民族の誇りをちゃんと理解しているぞ、カナダ軍は正義の味方だぞ。という部分もなくはない、そういう自国肯定的部分も。
しかし、アメリカ人がつくる911からはじまった一連の戦争の映画と違い、一歩引いた見方というか、アレクサンダー王の言葉の引用なども入ってきて
かなりバランスが取れた客観的な視点の映画だと思う。
むかしマンガ「マスター・キートン」でムスリム側から描いた話がいくつかあったのを思い出した。それに近いものを感じた。
なんでこういう映画を日本公開しないのか、素晴らしいの一言につきる。
アメリカンスナイパー
ゼロ・ダーク・サーティ
などなんかよりはるかに素晴らしい映画
訂正
日本公開したんですね、全く知らなかった。
町山さんとかうたまるさんはこういうも紹介してほしいよなあ。全然知らなかったぞ。紹介してたんかな
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