「行き場をなくした人たちが寄り添い合う荒野」あゝ、荒野 前篇 とえさんの映画レビュー(感想・評価)
行き場をなくした人たちが寄り添い合う荒野
これ、予想外に面白かった!
行き場をなくした人たちがよりそいあって暮らす街・新宿で
少年院上がりの新次と、日本人と韓国人のハーフの建二が出会う
二人はボクシングを通して、心を通わせていく
今の日本で起きている問題
高齢化社会、被災者、毒親、自殺者など
を織り交ぜながらも、説教臭くならずに、ボクシングに夢中になる青年のエンターテイメント作品としても面白くできてたところが、とても良かった
オレオレ詐欺で、散々ヒドイことして稼いでいた新次が、介護人として、お年寄りに奉仕する羽目になるのも、因果応報で良いなと思った
主人公ふたりの生き様を観て思うのは
「生きていかなきゃいけないんだから、必死に生きてやる」
という思い
新次がボクシングと出会って、人として成長していく成長物語でもある
後半も楽しみ
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