「【現代社会の遺伝子組み換え問題を含めた食肉供給システムに対するシニカル思考を絡めた、ポン・ジュノ節炸裂のコメディ寓話。】」オクジャ okja NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【現代社会の遺伝子組み換え問題を含めた食肉供給システムに対するシニカル思考を絡めた、ポン・ジュノ節炸裂のコメディ寓話。】
■冒頭から、ポン・ジュノ風味炸裂の作品である。
”ミランド・グループ”を率いる金髪CEOルーシー・ミランド(ティルダ・スウィントン:ポン・ジュノ監督は、この名女優のこういう使い方が大好き・・。)はNYの大舞台で華々しく全世界に宣言する。
”スーパー子豚 26匹の将来性を!”
〈以下、ネタバレ含みます。〉
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そして、10年後、舞台はNYの遥か遠くから始まる。
奥深い山岳地帯で、チェ・ミジャと”オクジャ”(デカイ!)は、仲良く暮らしている。
ミジャが祖父ヒボンと暮らす山小屋には、「スーパーピッグ契約農家認定証」が慎ましく掲げられている。
そこに息を切らしながら登場する、ムンドおじさんとジョニー博士(ジェイク・ギレンホール:ホント、カメレオン俳優ですね・・(褒めてます))。
”マジカル・アニマル”のTV取材である・・。
そして、ヒボンからミジャに渡される”金の豚”。ヒボンが呟く、”オクジャは遠くに行くし・・”という言葉。
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ミジャはオクジャが一時的に送られた、韓国ソウルのミランド社韓国支店へ行くが・・。
そこに現れる、「ALF:動物解放戦線」のメンバー達。リーダーはポール・ダノ演じる”ジェイ” メンバーには通訳のレッド(リリー・コリンズ)他。
オクジャを救出しようと、奮闘。そして、オクジャに”ある装置”を装着する。
ー豪華なキャスティングだなあ・・。そして、”何だかおバカな展開”になってきたよ・・。-
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舞台はNYへ。
”ベスト・スーパー・ピッグ・コンテスト”会場に再び現れた、ジョニー博士!。(で、あっさりヤラレテ退場・・)
ALFのメンバーは仕掛けておいた”ある装置”の映像を映し出すが・・
ーここら辺、可成りストーリー展開が粗い。-
で、ゴタゴタの中満を期して登場するのは、CEOルーシー・ミランドの姉、前CEOナンシー・ミランド。(ティルダ・スウィントン:ポン・ジュノ監督、遣りたい放題である・・)
冷静にルーシーの所業に対処するナンシー。
オクジャも処分される直前まで行くが、ミジャが取りだした”金の豚”と引き換えに、オクジャはミジャの元へ。
そして、ミジャはオクジャと小さな”スーパー・ピッグを連れて、あの山奥へ・・。
<面白かったよ、ポン・ジュノ監督。
この作品に”一捻り半”を加えての”パラサイト”だったんだね!。>