「主人公が羨ましくさえ思える作品」ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 巫女雷男さんの映画レビュー(感想・評価)
主人公が羨ましくさえ思える作品
映画なので、主人公の設定や過去との繋がりは何かしらあるだろうな?と前半勘付いてしまうだろうけど、最期まで観てから判断してもらいたいなぁと思う作品になってます。
二宮演じる「一度食べたものは必ず同じモノを作る事が出来る」料理人が、ある時中国人に幻のレシピを探す依頼を受け奔走する物語。
1930年代 満州の物語がメインなので、現代まで生きている老人達に年齢が少し足りないかな?と思いつつも、大日本帝国当時を振り返る映画作品としてはギリギリの制作公開時期だと思ったし、内容でもあったと思う。
満州の物語が淡々と進む中、徐々に明らかになって行く過去。
そして結末。
ラストは「良い話だな」と言うよりも、主人公が羨ましくさえ思えた。
だって主人公の苦労や孤独も分かるが、それを見守る周りの人々が暖かいんだもの。世代を超えて。
そして、こんな宝物誰だって貰える訳じゃない。
ラストを詳細しきるとネタバレ感満載なのでこれにて。
あっそうそう、評価マイナス点は全席料理にて美味しそうに見えなかった料理があった事。モチを包んだロールキャベツとか、枝豆ごはんとか。
あと作品タイトルどうにかならんものだったのか、、。
時間がある時に自宅で家族とゆっくり観て頂きたい作品です。
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