劇場公開日 2017年11月3日

「惜しい戦争大河ドラマ!~主役は西島と料理~」ラストレシピ 麒麟の舌の記憶 PAPASさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5惜しい戦争大河ドラマ!~主役は西島と料理~

2017年12月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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「ラストレシピ 麒麟の舌の記憶」72点。

戦争大河ドラマです。
世界大戦中の「満州国」での、料理に命を懸けた男の壮絶なドラマです。
地味な「料理」「調理」にこだわります。でも製作スタッフにふさわしい人を揃え見事に克服しています。

また、中国・ソ連の人々・料理を交えて歴史を描きます。
日本人を見下していた外国人たちが料理を口にすると…。
美味しさに国境はありません。素晴らしい。

国家・軍人の横暴も忌憚なく描きます。
国家よりも料理にこだわった料理人のプライドを、「西島」が熱演します。
そばで助けた良妻・支配されていた中国の料理人・訳あり少年、それぞれの思いが伝わりました。

大どんでん返しが決まります。
でも少し見えてました。うまくいきすぎ感があります。
惜しい。

さらに主役の「二宮」は背が低くて地味で小物感があります。
抑えた演技に努めた(?)ために華がありませんでした。
「綾野」がもったいないですが、主役は西島と豪華料理でしょう。
中国人役の日本の役者さんが見事です。目が輝いていた少年もジャニーズにしてはいいです。
「あおい」は最近良妻賢母役が多いです。

たかが料理ではないのです。命を育む料理に命を懸ける。
料理にも歴史があることを実感できました。

良作ですが、残念ながら人気・話題には事欠きます🍀

PAPAS