「設定に無理がありすぎて楽しむにはかなり厳しい。」サバイバルファミリー a7aさんの映画レビュー(感想・評価)
設定に無理がありすぎて楽しむにはかなり厳しい。
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和製パニックモノはどんなかな?と見に行きました。ツッコミどころ満載なので、よくこんな脚本とか設定を通したなと逆に関心しました。
科学的な「嘘」については許容するとします。発電所からの電気が止まる以上に「電気そのものが無い、発電・通電ができない」という設定なので、それは良しとします。そこにツッコむと生命活動がすべて止まらなきゃいけませんので。(=全生物即死。)
でも、政府機能の止まった中での人間の心理に関しては嘘ついちゃダメでしょ。漫画・ゲーム・小説などでリアル志向のパニックモノがあふれんばかりに量産されてる昨今で、略奪・レ〇プ・殺人などの負の側面がちっとも出てこない。そういうシーンの描写が無くても、置かれた状況に対して主人公一家だけじゃなく登場するすべての人があまりにもノー天気過ぎる。
家族ドラマを描きたいなら、警察機能が生きてるなどのギミックを設定すべきだったと思う。
1日50km~100kmを何日も移動する時の碌に運動していなかった人間の体にどのようなダメージがあるかとか、気の効いたサバイバル術とか、ほとんどありませんのでパニックのシミュレートとしても何の価値もない映画です。それ目当てにしてはいけません。
で、ハードルをさらに超下げて、家族ドラマ部分だけ見るならまぁいいかな。0.5星あるのはそのドラマ部分を評価しての加点です。
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