「「生きる」ということに気付かされる」サバイバルファミリー カイさんの映画レビュー(感想・評価)
「生きる」ということに気付かされる
電気がなくなったら。誰しも多少なりとも、そういうことを考えたことはあるだろう。
本作は、娯楽映画らしい、明るいフィクションではある…実際電気がなくなれば、透析患者などは確実に死ぬほかなく、まさに死屍累々の地獄が現出する…が、そのレベルでも明確に生存の危機を感じさせる世界が展開する。
そんな中で、最も生存力がない部類になる鈴木家が、生き残るために必死にあがく。
その姿に、普段は生きていることが当たり前になっていることと、その対極の、自らの意思と行動で生きるという原点に気付かされた。
ラストはとても心地良い。自分も生きるということを見つめ直し、自分の生き方を変えたいと思えた。
コメントする