「藤原紀香は極限状況でビタミン!」サバイバルファミリー ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
藤原紀香は極限状況でビタミン!
ある日電気が使えなくなり小日向文世が「原因は?」と問うと深津絵里が「よくわからない」と答えるがこれこそが本作のリアリティライン。いわばかなり隙のある「もし電気が無くなったら」という思考実験。この隙がミソで観客は心の中でツッコみながら実験の当事者になる
その隙こそがダメだと言う人も当然おると思うけど俺は全然ノれた。というか正直最初はこの隙に俺も「ん?」と思ったけど個々のシーンが上手くて可笑しくて絆された感じ。矢口史靖監督には参りました。東京から出ていく過程で家族がひとつになっていく様はまさに『東京物語』の裏返し。いい作品だなあ
特に可笑しかったのは道中で出会う意識高い系家族。母親が藤原紀香なんやけどこのキャスティングが完璧!道に自生している雑草を抜いて「このオオバコも食べられる。味はあれだけど茹でるとビタミンも豊富なのよ。」と言う。めっちゃ言いそう!ビタミン言いそう!極限状況でビタミン!最高!紀香です!
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